フィジカルAIと現実社会との“インタフェース”となるものの1つが、ロボットとなる。従来のロボットはハードウェアが重視されてきたが、フィジカルAIのインタフェースとなるロボットでは、AIそのものを含むソフトウェアも重要になってくる。先述の通り、フィジカルAIではエッジ(ローカル側)で行う処理の比率が高めとなるが、特にミッションクリティカルな用途で使う場合は高速なレスポンス(≒高速な演算)や動作の信頼性も求められる。
Intelのリッキー・ワッツ氏(産業・ロボティクス事業部 ジェネラルマネージャー兼シニアディレクター)は「エッジAI、マシンビジョン、エッジコンピューティング、ソフトウェア定義での自動化(SDA)、リアルタイム性の高いネットワークが同時に成熟した現代だからこそ、フィジカルAIを実現する素地が整った」と指摘する。
Intelは、2025年末にリリースした「Core Ultra シリーズ3プロセッサ」において、エッジコンピューティングにも適しているというアピールを強化している。同プロセッサはCPUコア、GPUコア、NPUコア共に高パフォーマンスな上に、リアルタイム制御を行うロボティクス用途を想定して処理遅延(レイテンシー)を抑える仕組みをハードウェアベースで搭載している。
また、Intelは「OpenVINO」を始めとするオープンなAIソフトウェアプラットフォームも持っている。そこにロボティクス/組み込み機器用のシステムを組み合わせることで、他のCPU/GPUベンダーよりも“進んだ”フィジカルAIを実現できる――そのことをアピールすべく、今回のイベントを開催することにしたようだ。
実はこのUnitree G1、Core Ultraシリーズ3プロセッサを搭載する組み込み用PCを背負っており、これでロボットに搭載された“全ての”コンポーネントを制御している。本来は自律歩行もできるそうだが、セッションでは安全面を考慮して歩行指示は手動で行っていた
Intelがモバイル向け「Core Ultraプロセッサ(シリーズ3)」を正式発表 搭載製品は1月27日(米国太平洋時間)から順次出荷
「Core Ultra(シリーズ3)」はワッパ重視の“バッテリー寿命王”――Intelが激推しする背景から見える戦略
Core Ultraプロセッサ(シリーズ3)の「Xe3 GPU」の改良点をさらに深掘り 今後の取り組みもチェック!
Core Ultraプロセッサ(シリーズ3)の「Xe3 GPU」の全体像を解説 完全な新世代ではないものの用途に合わせた最適化がポイント
2025年末出荷開始予定の「Core Ultraプロセッサ(シリーズ3)」のCPUコア構造を“深掘り”Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.