Googleは7月21日、Geminiの新モデルとして「Gemini 3.6 Flash」「Gemini 3.5 Flash-Lite」「Gemini 3.5 Flash Cyber」の3つを発表した。いずれも本番環境でAIエージェントを大規模に動かすための効率と低遅延を重視したモデルだという。
3.6 Flashは主力モデルで、コーディングや知識労働、マルチモーダル処理の性能を高めつつ、出力トークン数を従来の「3.5 Flash」比で17%削減したとしている。価格は入力100万トークンあたり1.50ドル、出力100万トークンあたり7.50ドルで、3.5 Flashより引き下げた。
3.5 Flash-Liteは3.5系で最も高速なモデルで、毎秒350トークンの出力に対応する。価格は入力100万トークンあたり0.3ドル、出力100万トークンあたり2.5ドルだという。高スループットが求められるエージェント検索や文書処理を想定している。
3.5 Flash Cyberはセキュリティ脆弱(ぜいじゃく)性の発見と修正に特化したモデルで、同社のコードセキュリティエージェント「CodeMender」で利用する。悪用の懸念から、当面は政府機関や信頼できるパートナーに限定した試験提供にとどめるとのことだ。
なお、3.6 Flashと3.5 Flash-LiteはGemini APIやGeminiアプリなどで同日から提供を始めた。上位モデル「Gemini 3.5 Pro」もパートナーとテスト中で、近く広く提供する予定だという。
Googleは7月16日、AIツール「NotebookLM」の名称を「Gemini Notebook」に変更したと発表した。単体のプロダクトである点は変わらないが、GeminiアプリやGoogle検索など、同社のサービス全体で使えるようにするとのこと。NotebookLMは2023年に「Project Tailwind」として公開され、現在は3000万人、60万を超える組織が利用しているという。
機能面では、各ノートブックに「セキュアなクラウドコンピュータ」を追加した。これにより、取り込んだ資料(ソース)に基づいてコードを生成/実行し、複雑なデータ分析ができるようになるという。この機能はまず「Google AI Ultra」ユーザーと、一部のWorkspace法人顧客向けに提供する。Web版の全Proユーザーへは今後数週間かけて順次展開する予定だ。
この他、GeminiアプリとGemini Notebookの間でノートブックを同期できるようになった。今後は検索の「AI Mode」にも組み込む予定だ。
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