「充電/給電」と「機器接続」を両立できる! バッファローの小型USB Type-Cハブを試す

» 2026年08月14日 18時30分 公開
[井上翔,ITmedia]
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 一般的なスマートフォンやタブレットには、USB Type-C端子が1つしかありません。そのため、「デバイスの充電/給電」と「USBデバイスの接続(または有線での映像出力)」が排他になってしまいがちです。

 筆者はUSB Type-C接続のイヤフォンを愛用しているのですが、スマホで使う際に充電を同時にできないのは不便と感じていました。よく「ならワイヤレスイヤフォンにすればいいのでは?」と言われることもあるのですが、無線を使うがゆえの音飛びや遅延もありますし、最近はやりの「完全ワイヤレスイヤフォン」だとイヤフォンを落下/紛失するリスクを鑑みると買うのをためらってしまうんですよね……。

 デバイスの充電/給電とUSBデバイスの接続(有線での映像出力)を同時に行うには、デバイスに電源をパススルー供給できるUSB Type-Cハブを用意すればいいのですが、「PCでの利用を前提とした(≒サイズの大きい)ものが多い」「USB 3.2(USB 5Gbps/10Gbps)に対応するものは値が張りがち」といった問題点がありました。

 電源のパススルー供給ができて(USB PDに対応しているとなお良し)、USB 3.2規格に対応している、スマホやタブレットと一緒に持ち運んでもかさばらないUSB Type-Cハブはないものか――いろいろ探していた筆者に、ある新商品が目に入りました。バッファローが7月に発表した新型USB Type-Cハブ「BSHM2U100C1Pシリーズ」です。

 今回、BSHM2U100C1Pシリーズのホワイトモデル(BSHM2U100C1PWH)を買って試してみました。

USBハブ BSHM2U100C1Pには「ブラック」と「ホワイト」の2色が用意されていますが、筆者は手持ちのスマホに合わせてホワイトモデルを買いました

BSHM2U100C1PってどんなUSB Type-Cハブ?

 BSHM2U100C1Pシリーズは、USB 3.2 Gen 2(USB 10Gbps)に対応するUSB Type-Cハブです。突起部を除く本体サイズは約40(幅)×38(奥行き)×8(厚さ)mmで、重量は約9gと持ち運びやすくなっています。

 USB Type-Cポートは2基備えています。左側のポートはUSB PD(USB Power Delivery)対応の電源入力専用で、最大100W(20V/5A)の電源入力が可能です。右側のポートはデータ通信(デバイス接続)用で、USB 3.2 Gen 2の他、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応しています。

 USBハブというと「USBポートを増やすもの」というイメージがあると思いますが、本製品は片方のポートが電源入力専用なので、つないでもデータ通信用のUSB Type-Cポートが増えるわけではありません。

 もっとも、本製品はデバイスに給電/充電しながらUSBデバイス(映像デバイス)を使うことに特化したUSB Type-Cハブなので、これで良いのです。

ポート USBポート,USB Type-Cポートは、左側が電源入力専用、右側がデータ通信用です

電源供給は“8Wオフ”で実施

 先述の通り、本製品の左側にあるUSB Type-Cポートは、最大100Wの電源入力に対応します。ただし、デバイスには電源の最大供給能力から8Wを差し引いた電力が供給されます。これは本製品の稼働に必要な電力と、右側にあるUSB Type-Cポートに供給する電力を賄うための措置です。

 接続するデバイスの電源入力に“下限電力量”が設定されている場合、下限ギリギリの能力しか持たないUSB PD電源をつなぐと充電ができなかったり、稼働できなかったりする恐れもあります。下限電力量があるかどうかは、デバイスの取扱説明書やサポートサイトなどで確認してみてください。

 なお本製品は、接続先のデバイスから電源を受けて動作する「バスパワー」動作にも対応していて、電源をつながなくても右側のポートは機能します。

PC 筆者の手持ちPC(ThinkPad X13 Gen 3)に45WのUSB PD電源を本製品を介して接続すると、8W少ない「37W」の電源として認識されました。これは仕様通りの動作で、100WのUSB PD電源を本製品を介して接続した場合は、最大92Wの供給能力を持つ電源とみなされます

充電しながらUSBイヤフォンが使えるよろこび

 BSHM2U100C1Pシリーズには取扱説明書が付属していません。パッケージ側面にある二次元コードをスマホで読み取るか、URLを入力してアクセスするとHTML版の取扱説明書を参照できます。

 早速手持ちの「Galaxy S26 Ultra」に本製品をつないでみました。本体がホワイトということもあって、外観の整合性は良く取れています。Galaxy S26 Ultraには少し厚みのあるケースを着けているのですが、プラグ回りはそれを見越した設計となっており、ケースを着けたままでもしっかりと差し込めます。

 その上で、左側のUSB Type-CポートにはUSB PD電源、右側のUSB Type-Cポートには愛用しているUSBイヤフォンをつなぐと……充電しながら音楽を楽しめます。65W出力とPPS(※1)対応のUSB PD電源をつなぐと、きちんとPPSによる超急速充電ができました。これは良いものです。

(※1)電圧と電流を小刻みに変更する仕組み(USB PDのオプション規格)

使えた 厚手のクリアケースを着けたGalaxy S26 UltraにBSHM2U100C1PWHを取り付けた上で、電源とUSBイヤフォンを接続しました。本製品のUSB Type-Cプラグとケースの厚みがうまくバランスしていて、純正オプションと見まごうばかりのフィットぶりです

 なお、スマホ/タブレットで使う前提の本製品ですが、PCにつないで使うことも可能です。ただ、ノートPCのUSB Type-Cポートは2〜3基を隣接して実装していることが多く、本製品が役立つ場面は少し限られそうな気がします。

PCにつなぐ 本製品をPCにつなぐこともできますが、ノートPCの場合はポートの配列の都合で別のポートをふさぐリスクが大きいので、あまり役に立たないかもしれない

 スマホ/タブレットを充電/給電しつつ、USBデバイスをつないだり映像を出力したりしたい――そういう人にBSHM2U100C1Pシリーズはお勧めです。ぜひ、チェックしてみてください。

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