Pixel 11シリーズの最も大きい懸念点が、ゲーム性能と互換性の問題でしょう。Googleは、2025年のPixel 10シリーズから、自社設計のSoCの内蔵GPUに、他のAndroid端末で採用例がほとんどないメーカー(Imagination Technologies)のものを採用しています。
これは2025年のモデルでも、「原神」など処理の重いゲームのパフォーマンスが安定しないとか、表示が若干おかしいなどの混乱を引き起こしていました。
自分はこの状況は次第に良くなっていくと想定していましたが、どうやら、そうとも言い切れないようです。Pixel 11の発売後、原神が致命的に異常な表示になったり、「鳴潮」など他のゲームでも、パフォーマンスが安定しないなどの問題が出ています。
今は表示異常は直っていますが、原神ほどのポピュラーなゲームすら正常動作が確保されていなかったのは、状況が良くなるというよりは、重視していないのがより明らかになったと考えるべきなのかもしれません。
欧米のレビュアーは、ゲームはおおむね問題ないと言っている場合が多いです。ですが、日本も含めたアジア系メーカーの処理が重い3Dゲームをしっかり遊びたい人は、Pixel 11シリーズは優先して検討しないのが無難です。
一方で、ゲーム以外では全体的に安定していて、動作も素早く、バッテリーの持ちもPixel 10シリーズと比べて体感できるぐらい良くなっています。ゲームをやらないユーザーは、特に警戒しなくてもよいでしょう。
Pixel 11は、Pixel 10に引き続いて超広角/広角/5倍望遠の3基の背面カメラを搭載しています。Pixel 10ではメインとなる広角カメラに1/2型の小さなセンサーが採用されていて、価格帯に対して低スペックな印象や、暗所性能への不安が残りがちでした。
Pixel 11では、それが1/1.56型に大型化して、おおむねふさわしいスペックになっています。
一方で、超広角カメラはフォーカス機構はないままです。他のモデルは近接撮影では超広角カメラに切り替わってピントの合う範囲を広げる動作が多いですが、Pixel 11ではセンサーの大きいメインカメラが使われるので、かなりボケの大きい、ちょっと癖のある写りになります。
この近接時の大きなボケは、メリットに感じることもあれば、場合によっては難しさと感じることもあるかもしれません。
旅先などで、小さなぬいぐるみやアクリルスタンドと景色を一緒に撮る趣味を持つ人にとっても、注意が必要です。背景がボケすぎないように0.9倍(超広角のズーム状態)を使うテクニックがありますが、Pixel 11は超広角カメラにフォーカス機構がないので、その状態では手元の小物にピントを合わせることができません。
Pixel 11 ProとPro XLも同様に、超広角/広角/5倍望遠の3基の背面カメラを搭載しています。11無印と比べて全体的にセンサーが大きくて暗所に強く、近接撮影は超広角カメラ(オートフォーカスあり)が担当します。
また、約2.5倍から4.9倍のズーム域では、5倍望遠からの画像が合成されて四隅以外の画質がアップします。Pixel 11無印はスマホで見る写真としては多くの条件で問題ないですが、5倍未満の望遠で撮った写真を大画面で見た時には粗く感じがちです。そういう用途でも万全を期したいならば、ProやPro XLを検討するのがオススメです。
試用中には天気がずっと悪く、日中屋外で試せたのが家の近所しかないので作例を掲載できないのが残念ですが、手元のPixel 10 Pro XLと比べても絵作りが明るくシャキッとしていて、望遠は特に改善していました。
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