その他の改善点として、睡眠ステージの検知精度が15%向上している。これはセンサーの変更ではなく、ソフトウェア面での改善だ。従来の統計モデルから畳み込みAIモデルへと移行し、臨床で使われる睡眠ポリグラフ(PSG)を基準に検証を行ったという。Pixel Watch 4の際にも、高度な機械学習モデルの採用で睡眠トラッキングの精度が18%向上したとされていた。
ただし、数値として正確になったといわれても、ユーザー側で直接検証することは難しい。あくまで参考程度に捉えておくのがいいだろう。
なお、これまでのFitbitアプリは「Google Health」に改称された。Google Healthでは、Geminiが計測データに基づいたアドバイスを提供してくれる。表示が整理されていて分かりやすいため、これを目当てにPixel Watchを購入するのも1つの選択肢だ。
血管と代謝のトレンドを追う新機能「Health Guardian」の搭載も予告されているが、提供は9月以降となっており、発売時点では利用できない。
ここまでの検証内容を、サイズ選びの観点から改めて整理しておきたい。
SoC、メモリ、センサー、ディスプレイの仕様や対応機能は全て共通だ。つまり、どちらのモデルを選んでも機能面で妥協することはない。
その上で、判断が分かれるポイントは大きく3つある。
1つ目は手首周りだ。付属バンドの対応サイズを見ると、41mmモデルはSサイズが手首周り130mmから対応するのに対し、45mmモデルは150mmからとなっている。
手首回りが150mmを下回る人は、45mmモデルを選ぶと付属バンドが合わない可能性がある。なお、筆者の手首周りは約160mmだが、41mmモデル、45mmモデルともに問題なく装着できた(どちらもSサイズのバンドを使用)。
2つ目は重量だ。差は5.7gであり、数字だけ見れば小さいものの、睡眠計測のために就寝中も装着するなら気になる差になるかもしれない。日中だけ着ける使い方なら、気にする必要はないだろう。
3つ目がバッテリー持ちだ。実用上、ここが最も差の大きい項目になる。45mmモデルはGPSを使わない日なら2日間は持つが、41mmモデルは基本的に毎日の充電が前提となる。充電の習慣が定着している人なら41mmモデルでも問題ないが、「充電を忘れがち」という人は45mmモデルを選んだ方が無難だろう。
逆に、5000円の価格差と重量差を重視するなら41mmモデルで十分だ。画面が小さい分、一度に読める情報量は減るものの、通知の確認とヘルスケア計測が中心なら実用上の不満はない。カラーバリエーションが1色多い点も、41mmモデルならではの利点といえる。
数日間試用した範囲での感想となるが、Pixel Watch 4から大きな変更はなく、使用感があまり変わっていないというのが正直なところだ。スペック上の処理性能やメモリ容量の向上はあるものの、通知の確認や基本的なヘルスケア計測が中心であれば、その恩恵を体感するのは難しい。すでにPixel Watch 4を所有しており、現在の動作に不満がないのであれば、買い替えるメリットは小さいといえる。
一方、Pixel Watch 3以前のモデルを使っているユーザーなら話は変わる。ディスプレイの輝度や充電方式が大きく変わったのはPixel Watch 4世代であるため、そこからの乗り換えであれば、画面の視認性や充電の手軽さを含めて確かな進化を実感できるはずだ。
新規に購入する場合、機能面での不足は一切ない。ただ、Pixel Watch 4と比べて41mmモデルで1万円、45mmモデルで8000円の値上げが行われている点は押さえておきたい。Pixel Watch 4がセールなどで安く購入できるタイミングであれば、そちらを選ぶのも賢明な判断だ。
その上でPixel Watch 5を選ぶのであれば、サイズは手首周りとバッテリー持ちを基準に決めるのが分かりやすい。手首周りが150mmを下回るなら41mmモデルを、充電の頻度を少しでも減らしたいなら45mmモデルを推奨する。迷ったときは、この2点を優先的に考慮すると間違いのない選択ができるだろう。
「Pixel Watch 4」は円熟味とバッテリー駆動時間を増したスマートウォッチだった
「Pixel Watch 3」ユーザーが「Apple Watch Series 10」を使って分かった驚き
「Google Pixel Watch 4」は充電スタンドと中身を一新! 価格は従来通りの5万2800円から
「Pixel 10」「Pixel 10 Pro」に触って分かった買い替えるメリット
Googleが「Google Nest Cam」の室内用を発売 直販価格は1万2300円Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.