iPhone 4に挑むAndroid携帯「DROID X」(1/2 ページ)

» 2010年06月23日 09時18分 公開
[Clint Boulton,eWEEK]
eWEEK

 AppleとAT&Tがシステムのクラッシュ、二重課金、iPhone 4の出荷の混乱に対処する一方で、Android陣営のライバルは待望の新機種立ち上げに備えている。

 Motorola、Verizon Wireless、Googleは6月23日にニューヨーク市で「Motorola DROID X」を発表する準備を進めている。AppleがiPhone 4を発売する前日だ。

 iPhone 4は60万台を超える予約があり、米国では今予約すると出荷は7月14日以降になる。おそらくそのころに、VerizonはDROID Xを発売するとみられる。

 Verizonは自社のWebサイトでDROID Xを宣伝し、同製品は4.3インチディスプレイを搭載し、720pの高精細(HD)動画を撮影でき、HD動画を再生するためのHDMI出力を備えるとうたっている。これはiPhone 4の720p HD動画撮影機能に対抗できる。

 テクノロジーブログEngadgetは、DROID XはGoogleのAndroid 2.1を搭載し(テザリング、Wi-Fiホットスポット、クラウドAPIを備えた改良版のAndroid 2.2が間もなくリリースされるというのに)、854×480ピクセルのFWVGAディスプレイを備えると伝えている。

 大型ディスプレイについては、DROID Xは、4.3インチ画面のHTC EVO 4GとHTC HD2に倣ったようだ。業界のトレンドは大型ディスプレイのスマートフォンに向かっているのだろうか? iPhone 4が3.5インチディスプレイを搭載していることを考えると、必ずしもそうとは言えない。

 Forrester Researchのアナリスト、チャールズ・ゴルビン氏は、トレンドは単に「多様なフォームファクターのスマートフォンに向かっており、中には大きな画面のモデルも、キーボード付きのモデルも、テキストメッセージ中心に使っているユーザーを引きつけるローエンドモデルもある」と語る。

 Gartner Reserveのケン・デュレイニー氏も同意見だ。「ベンダーは今後これら2つのベクトルに沿って進み、ローエンドの最小の画面サイズは3.5インチになるのではないかと思う。これら(4.3インチと3.5インチ)の境界線を超えるとうまくいかないだろう」

 iPhone 4とEVO 4G・DROID Xのディスプレイサイズは、スマートフォン業界の南極と北極のようだ。

       1|2 次のページへ

Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年