フィンランドのNokiaが7月21日(現地時間)に発表した第2四半期(4〜6月期)決算は、売上高が前年同期比7%減の92億7500万ユーロで、3億6800万ユーロの純損失だった。前年同期の純利益は2億2700万ユーロだった。米Appleとの特許訴訟の和解で獲得した一時金4億3000万ユーロがなければさらに大幅な赤字になっていたことになる。
全携帯端末の出荷台数は20%減少し、スマートフォンでは34%減の1670万台だった。米Appleは同四半期にiPhoneを2034万台販売したと発表しており、Nokiaはついにスマートフォン市場で首位から転落した。
米調査会社IDCが5月に発表した1〜3月期の世界スマートフォン市場調査ではNokiaが首位で、2位はApple、3位Research In Motion(RIM)となっていた。
同社は2月、これまで採用してきた携帯プラットフォームのSymbianから米MicrosoftのWindows Phoneへの移行を発表したが、Windows Phone搭載のNokia端末が本格的に出荷されるのは2012年になるとしている。
スティーブン・エロップCEOは「第2四半期の業績は明らかに残念なものだが、長期的な競争力強化のための重要なイニシアチブは首尾よく進んでいる」と語った。
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