ユニバーサルソリューションシステムズが、オーダーエントリー端末としてiPhoneやiPod touchを利用可能にする飲食店向けPOSレジシステム「Smart POS/OES」を開発した。専用端末の変わりにiOS端末を利用することで、導入/運用コストを抑えられるという。
同社が開発したiOSアプリを利用してオーダーをとると、無線LAN経由でタッチパネル対応のサーバに保存される。そこから無線経由でキッチンプリンタに送信され、調理から配膳、会計までをトータルで管理できる。
スマートフォンやタブレット端末をオーダー用端末に利用するシステムは既に、さまざまな製品がリリースされているが、同社の強みは10年超の飲食店向けシステム開発で培ったノウハウを生かせる点。オーダーエントリー専用端末に搭載された機能をアプリで忠実に再現しており、例えば、「食べ放題、飲み放題」のエントリーには開始時間のカウント機能、定食のエントリーには主菜の選択や飲み物を出すタイミングを入力する機能を用意したほか、オーダーした食べ物を配膳したかどうかを確認する機能も装備しているという。手書き機能も搭載しており、設定にないオーダーには手書きでの対応が可能だ。
POS機能についても、相席/予約席などのテーブル管理や合算/個別/割り勘に対応する精算機能、定期的に売り上げ情報をメール送信する売上報告機能などを用意。システムを導入することで、オーダー対応から販売情報の管理、在庫管理、マーケティング分析までを行えるようにした。
Smart POS/OESは、タッチパネル対応のPOS、キャッシュドロア、レシートプリンタ、オーダー用iPod touch 3台、無線LANルータ、キッチンプリンタで構成され、キッティングや初期設定、現地設置費用、機器配送費用などを含むハードウェアの定価は250万円から。
※初出時に、「来客用ディスプレイを含んだ価格が250万円」と記載されていましたが、来客用ディスプレイはオプションでした。お詫びし訂正します。
オプションで、iPadを客席に設置し、オーダー端末として利用可能にする多言語対応サービスも用意しており、Smart POS/OESとテーブルオーダーシステム(iPad 5台を含む)を合わせた定価は320万円から。
同社では飲食店の「初期投資が高いため導入できない」「高い保守費用が負担になっている」「機種変更による買い替え対応が難しい」という課題に対応するとしており、今後、分割購入への対応も予定しているという。
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