モバイル環境のドキュメント活用を支援――富士ゼロックス、新iPadアプリを提供

» 2013年01月17日 21時00分 公開
[佐々木千之,ITmedia]

 富士ゼロックスは、モバイル環境におけるドキュメント活用や印刷を支援するiPadアプリ「モバイル統合アプリケーション for iOS 2.0」を発表した。合わせてクラウドストレージサービス「Working Folder」の機能強化、デジタル複合機からの出力サービス「パブリックプリントサービス」も発表し、1月25日から順次提供する。

 「モバイル統合アプリケーション for iOS 2.0」は、複合機でスキャンした文書やiPadで撮影した画像の取り込み、表示・編集、複合機からの印刷、メール送信などの作業が行えるiPad用アプリ。ドラッグ&ドロップによるファイルの移動やコピー、フリック操作でのページめくりなど直感的なUIが特長だ。

 取り込んだPDFや画像ファイルに手書き文字を書き込んだり、マーカーを引いたり、ファイルにコメントを追加して保存したりでき、同社のドキュメントハンドリングソフトウェア「DocuWorks」と連携することで文書の閲覧や付せんなどを利用した編集にも対応する。文書管理システム「DocuShare」およびクラウドストレージサービス「Working Folder」と連携し、社内のDocuShareサーバから文書を取り出し、外出先で社内外と文書の受け渡しをするといった使い方もできる。

 「モバイル統合アプリケーション for iOS 2.0 日本語版」の価格は5ライセンスあたり5万円からで、1月30日に販売を開始する。動作環境はiPad、iPad2、iPad(第3世代/第4世代)のiOS 5.0.1以降。利用にはAppleのiOS Developer Enterprise Program(iDEP)への登録が必要となる。

 提供中の「Working Folder」では、従来のIPアドレスによるアクセス制限に加えて、モバイル機器からのアクセス制限機能を追加した(Android端末のみ対応)。また、Working Folderとの連携機能を追加した、電子文書の受け渡しが直感的なUIで行えるDocuWorksのオプションソフトウェア最新版「DocuWorksドキュメントトレイ オプション 1.2」を1月25日に提供開始する。価格は1ライセンスあたり3800円から。動作環境はWindows XP/Vista/7/8。

 「パブリックプリントサービス」は、オフィスや外出先のPCやiOS(5.0以降)/Android(2.2、2.3、4.0)端末で印刷したい文書をクラウドサーバにアップロードすることで、自治体や大学、店舗、ホテルなどに設置した専用デジタルカラー複合機から出力できるサービス。印刷料金は複合機に接続されたコインキットまたは交通系ICカードで支払う。モバイルワーカーが自社に戻ることなく文書を作成・印刷して客先に提出するといった作業を可能にする。

 パブリックプリントサービス専用のデジタル複合機の価格は「DocuCentre-IV C4475 A」が192万円、「DocuCentre-IV C3375 A」が157万円、「DocuCentre-IV C2275 A」が132万円。パブリックプリントサービスと合わせて2月11日から販売する。

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