ロンドン五輪のモバイルサービス、高い満足度――人気は無料のWi-Fi:調査リポート

» 2013年01月24日 18時00分 公開
[末岡洋子,ITmedia]

 スマートフォンの普及が本格化した時代の初の五輪となった2012年夏のロンドンオリンピック。モバイル回線の混雑を危ぶむ声もあったが、大きなトラブルもなく、訪問客らはサービスに満足していたようだ。サービスの補完役としてWi-Fiが重要な役割を果たしたという。

 Informa Telecom & Mediaが1月22日、五輪期間中のモバイルサービスに関する調査結果を発表した。この調査は7月27日から8月12日まで英・ロンドンで開催された夏期五輪会期中、メイン会場となったオリンピックパークやロンドン中心地などの5カ所で、モバイル端末の利用動向やサービスの満足度について聞いたもの。回答者は約890人。4割がロンドンオリンピック観戦のために訪問中の英国外在住者で、残りの6割は英国在住者。

 2012年は、2008年の北京五輪開催時に比べて世界的にスマートフォンの普及が進み、3Gなどの高速回線によるデータ利用が増えている。そんな中で開催されたロンドン五輪では、観戦目的でロンドンを訪れる旅行者によるモバイルネットワークの混雑が心配されていた。

 調査では、72%が「インターネットに問題なく接続できた」と回答し、「ロンドンのモバイルネットワークの品質とカバレージは自国と同レベルかそれ以上」と回答した人は85%に達した。回答者の60%が「必要なとき、すぐにWi-Fiアクセスポイントを見つけられた」と回答していることから、Informaでは「ユーザーの肯定的な印象に、Wi-Fiが重要な役割を果たしている」と述べている。一方で、有料のWi-Fiサービスの利用は10%にとどまったことから、収益化が簡単ではないという課題を指摘している。

 なお、回答者の73%〜85%がスマートフォンを所有しており、英国外からの旅行者は85%がスマートフォンを所有。タブレット端末は、17%が所有していた。

 オリンピック会期中のモバイルの用途については、メールやメッセージ、Web閲覧、地元情報の検索など、日常での利用と大きな変化はなかったという。VoIP、テレビや動画の閲覧、写真のアップロードなど、データ量の多いサービスの利用は33%〜41%にとどまった。

 国外からの旅行者が抱くローミング料金への不安は大きいようで、インターネットへのアクセス手段は「無料のWi-Fi」が最も多かった。47%が英国でSIMを購入しており、自国のオペレーターが提供する「ローミングサービスを利用した」と回答した人は少なかったという。

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