5つのポイントから紹介――だからFileMaker×iPadは業務に強い中小企業も導入しやすい(1/3 ページ)

» 2013年01月31日 22時19分 公開
[広田稔,ITmedia]
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 今や仕事になくてならないのが、日々の業務で発生するデータをまとめたデータベースだ。住所録や顧客の購入履歴、在庫状況、資産などのさまざまな情報は、必要なときにすぐ引き出して使えるよう整理しておくことで価値が生まれる。

 さらに、これらのデータをPCやスマートデバイス(スマートフォンやタブレット)などのデジタル機器で管理すれば、その利便性は格段に増す。商品名や顧客の名前などで検索して、すぐに必要な情報を取り出せるし、データの転記もコピー&ペーストで手間いらず。グループで導入すれば、ほかのスタッフが入力したデータがすぐにメインのシステムに反映され、生きた情報の活用が可能になる。さらにiPadのようなタブレットを使えば、立ち仕事や外回りに出たときでも、指先で画面をチョイチョイっと操作して情報を引き出し、ビジネスを円滑に進められる。

 業務の生産性を高め、情報活用の幅を広げてくれるデータベースだが、いざ作るとなると何となく面倒そうな上、すごくお金がかかりそうな印象があるため、意外と紙から移行していない職場もあったりする。特に中小企業やSOHOなど、1人で何役もこなさなければ業務が回らない職場では、わざわざデータベースを作るために時間を割くのがはばかられる。

「デジタル機器で管理するようになれば楽なのは分かってるけど……」

 そんなシチュエーションでぜひ注目してほしいのが、米ファイルメーカーのデータベースソフト「FileMaker」シリーズだ。さっそく特徴をチェックしていこう。

Photo PCで使えるファイルメーカー製品は4種類。主にネットワーク越しにデータベースを共有する場合、使えるユーザー数などが異なる。価格は、Proが3万9900円、Pro Advancedが6万900円、Serverが13万4400円、Server Advancedが39万9000円(すべて税込み)。初めてならProを導入し、機能が足りないならステップアップしていくのがいいだろう

Appleの100%子会社が開発する「FileMaker Pro」

 FileMaker Proは、バージョン1.0のリリースが1985年という歴史あるソフトだ。同年を振り返ると、米マイクロソフトがMS-Windows 1.0を、任天堂が「スーパーマリオブラザーズ」をリリースし、ソ連の書記長にゴルバチョフが就任したり、NTTとJTが民営化されたりといった出来事があった。PCの黎明期から多くのファンに支えられながらアップデートを重ね、2012年4月には最新版のバージョン12をリリースした。

 製品ラインアップも充実しており、Windows/Mac OSに対応するデスクトップ版に加えて、iPhone/iPad向けには無料アプリ「FileMaker Go」をリリースしている。ちなみに開発を手がけるファイルメーカー社はAppleの100%子会社。ソフトのデザインやインタフェースはシンプルで洗練されており、iPadやiPhoneとの親和性を考えたさまざまな機能が用意されている。



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