政府は、住宅向け電力管理システムを導入する個人に補助金を支給する。家庭で電力を効率良く使用し、無駄をなくすためのシステムの普及を促すことを狙っている。対象製品の第1弾として、6社の11製品が選ばれた。
一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)は、「エネルギー管理システム導入促進事業費補助金」(HEMS導入事業)の対象製品を明らかにした。住宅向け電力管理システム(HEMS)の導入を促進するために、HEMSを導入した住宅一戸につき100,000円を補助する制度だ。補助金受給申請の受付は4月19日から始める。申請期限は2014年1月31日。
審査の結果は図1の通り。NECから3製品、シャープから2製品、東芝ライテックから2製品、積水ハウスから1製品、大和ハウス工業から1製品、トヨタホームから2製品。計11製品が選ばれた。SIIによると対象製品の審査はまだ続いており、今後対象製品が増えたら、SIIのWebページで順次発表していくという。
補助金の額は100,000円としているが、機器の価格が100,000円を下回る場合、その価格を1,000円単位で切り捨てた額が補助金となる。例えば、99,800円の機器を導入したら、補助金額は90,000円になる。
今回発表になった製品の中で、価格が100,000円を下回るものはないとみられるが、今後、安価な製品が補助対象となる可能性もある。HEMSの普及によって、販売価格が下落していくことも十分考えられる。SIIは2013年4月ごろに、HEMSの市場実勢価格を見て補助額の引き下げを検討するとしている。
SIIは、補助金申請の手続きを解説する説明会を全国9都市で開催する。主に販売店、設置事業者に向けた解説になる予定。開催日と会場は以下の通り。4月19日に東京のベルサール神田、4月24日に大阪のハービスホール、4月26日に仙台のフォレスト仙台、5月11日に札幌のアスティホール、5月14日に名古屋の名古屋サンスカイルーム、5月15日に広島の広島シティーセンター、5月16日に高松のJRホテルクレメント高松、5月17日に福岡のももち浜SRPホール、5月18日に沖縄の沖縄コンベンションセンター。すべての会場で、12時30分から受付を開始し、13:00から説明会を開始する。
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