建築物の改修による省エネに補助金、国交省が提案募集補助金

夏の暑さや冬の寒さをしのぐ方法は空調だけとは限らない。建物を改修して外からの熱を通しにくくする、内部の熱気を逃さないようにするという手段もある。国交省は建物の改修で10%以上のエネルギー消費量削減を見込める案に補助金を出す。

» 2012年04月24日 14時17分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 国土交通省は2012年度の「建築物省エネ改修推進事業」の提案を募集し始めた。募集期間は2012年5月25日まで。建物の改修によってエネルギー使用量を10%以上削減するという申し出に補助金を出すものだ。

 申し込み案は、以下の5つの条件を満たしていなければならない。1つ目は建物の躯体を改修してエネルギー消費量を削減する案であること。断熱材や二重窓の導入などの手段で外気温からの影響を少なくし、空調などにかかるエネルギー消費量を削減するということだ。

 2つ目は改修前と比較してエネルギー消費量を10%以上削減できると見込める案であること。

 3つ目は、エネルギー消費量を計測し、エネルギー消費量の管理、節減に継続して取り組むこと。このために、エネルギー消費量を計測する「見える化」システムを導入する必要があるが、その導入費用も補助対象となる。

 4つ目は改修にかかる費用が合計で5,000,000円以上であること。5つ目は2012年中に改修に着手すること。

 補助率は、改修に必要な部材の費用と工事にかかる費用のを合計した額の3分の1以内。1件当たりの補助限度額は合計50,000,000万円。内訳は、工事にかかる費用に対して最大25,000,000円。部材の購入にかかる費用に対して最大25,000,000円。

 国土交通省はそれぞれの申し込みを審査し、補助金支給対象を決める。審査結果は申し込み者全員に連絡して通知する予定。

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