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» 2009年06月22日 18時00分 UPDATE

4文字英語で最強フレームワーク:モレなく、ダブりなく、問題を整理する 「MECE(ミーシー)」とは?

フレームワークを上手に活用することで、仕事の効率と成果を格段にアップできる――4文字英語の最強フレームワークを5回に渡ってご紹介。初回は「MECE」です。

[永田豊志,Business Media 誠]

4文字英語で最強フレームワークとは

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 フレームワーク(枠組み)を上手に活用することで、仕事の効率と成果を格段にアップできる――4文字英語の最強フレームワークを5回に渡ってご紹介します。

 今回紹介する最強フレームワークは、『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』(ソフトバンククリエイティブ刊)から抜粋しています。


 ここではビジネス戦略に使えるコンセプトフレームワーク「MECE」(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)を紹介します。

MECEとは?

 MECEとは日本語でいうと「モレがなく、ダブりがない」という意味です。英語のMutually Exclusive and Collectively Exhaustive(相互に排他的で、ともに網羅的)の頭文字をとったものです。何かを分類する場合に注意すべき基本的な考え方で、フレームワークというわけではありません。むしろ、いろんなフレームワークを使いこなすためのベースとなるコンセプトとしてとらえると良いでしょう。


モレやダブりがない分類ってどんな状態?

photo 図1:MECEでない分類の例(成人女性で分けてみる)

 例えば、成人女性を分類するとしましょう(図1参照)。もし、成人女性をOLと主婦に分けた場合、学生、フリーターなどは含まれませんので、「モレがある」ということになります。モレが後から発覚すると、補完するのが大変です。

 もう1つの「ダブりがある」のは、どういった場合でしょうか? 例えば、主婦、OL、学生という職業分類だと、主婦かつ学生、OLかつ学生というダブりが含まれています。ダブりが存在すると、後から重複部分を見つけ出して削除したりマージしたりする大変な苦労があります。つまり、MECEでないと効率が悪いということなんですね。では、MECEな分類ってどんなものがあるのでしょう?

photo 図2:MECEな分類の例

 例えば、成人女性の分類であれば、年齢別にする、所在地で分ける、既婚と未婚で分ける、などがあります。これであればモレもダブりも存在しません(図2参照)。

MECEでも、無意味な分類はNG!

 女性を年齢別や所在地に分けるのは確かにMECEにはなりますが、それが必ずしも意味があるとは限りません。趣味性の高いもの、例えば高級ホテルやレストランの顧客分析を年齢別で分けただけでは意味がありません。こうした商品の顧客分類であれば、年齢や所在地よりは可処分所得や金融資産の額の方が関連性が高いと思われます。MECEな考え方の基本は、分類する軸に意味があり、なおかつモレやダブりのない効率的な分類をすることによって、正確な分析を可能にすることです。

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