懇親会での名刺交換、小心者向け4つのベストプラクティス(のようなもの)アラフォー起業家の“継続拡大”人脈術

小心者の私は、名刺交換のタイミングに悩むことが多い。そんな私だが、数をこなすうちにいくつかベストプラクティスのようなものが見えてきた。

» 2009年09月16日 16時00分 公開
[加藤恭子,Business Media 誠]

 小心者の私はイベントなどで、名刺交換のタイミングに悩むことが多い。だが、いろいろと工夫をするうちに、ベストプラクティスのようなものが見えてきた。

1:知人に紹介してもらう/紹介する

 まずは、知人を見かけたら「名刺交換をしたらいいことがおきそうな人をぜひ紹介してください」とお願いをするようにしている。「いいこと」にはいろいろな意味があるが、仕事仲間や友人としてよい化学反応が起きそうな人を紹介してもらえることが増えてきたように感じる。知り合いの紹介だと、話すきっかけもつかみやすく、この方法は有効だろう。

 同時に、周りの友人知人にも、私の別の友人知人を紹介するように心がけている。そうするとどんどん輪が広がっていく。

 このほかにも名刺交換のタイミングは考えられるだろう。例えば、立食スタイルなどの懇親会における名刺交換はこんな感じだ。

2:キャパを超えたら名刺交換を控える

 同じ人に名刺を出しそうになったり「先ほどすでに名刺交換しました」などと言われたら、酔っていたり、記憶できるキャパを超えていたりと、頭がパンクした証拠なので、その日はそれ以上無理に名刺交換しないようにして、知っている人と会話を楽しむか、早めに引き上げる。無理に名刺交換を続けると、「誰だか分からない」名刺の束が増えてしまうだけになってしまうからだ。

3:初対面だと思われたら自己紹介

 以前にもお会いした人から初対面だと思われて名刺交換をされた場合は、受け取って再び自己紹介する。ただ私自身は、同じ人に5回ほど自己紹介した経験もあり、こういう場合は無理に交流する必要はないと思う。実は、この人を先日のある会合でも見かけたが声はかけなかった。5回も初対面だと思うと言うことは、こちらにまったく関心を示していない証拠なのだから。

4:久しぶりの人には再度名刺交換する

 久しぶりの人にはこちらから名乗って、「ちょっと名刺が変わったので」と言って再度名刺交換をするようにしている。この方法は、顔は覚えているのに、相手の名前や社名を忘れたときの確認としても使える。久しぶりだと相手も肩書きが変わっていたりするし、こちらの名刺を出すことで、忘れられかけていたのが思い出してもらえたりもする。

 もし、ただ闇雲に名刺を配っていたのであれば、自分なりに試行錯誤をして、少し工夫することで「生きた名刺交換」に変わる可能性がある。

著者紹介:加藤恭子(かとう・きょうこ)

 IT誌の記者・編集者を経て、米国ナスダック上場IT企業の日本法人にてマーケティング・広報の責任者を歴任。外資系企業ならではの本社へのリポートの方法や、離れた地域にいる国籍の違う同僚とのコミュニケーションを通じて、効率よく実施する仕事のノウハウを高める。現在は、その経験を生かし、IT企業・組込み系システム企業のマーケティング・PR(広報)のコンサルティングを行うビーコミの代表取締役として活動。日本PR協会認定PRプランナー。

 日経BP社、翔泳社、アイティメディア、ダイヤモンド社、アスキーなどで連載や記事も寄稿。インターネットを活用したコミュニケーションも研究しており、複数の学会などでブログコミュニケーションやネットPRに関する発表をしているほか、「CGMマーケティング」(伊地知晋一著、ソフトバンククリエイティブ刊)の編集協力も務めた。青山学院大学国際政治経済学研究科修士課程修了。現在は某大学院の博士課程に在籍し、引き続きコミュニケーションを勉強中。


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