もしも「ソーシャル疲れ」を抱いたら? 今すぐできることボクの不安が「働く力」に変わるとき(2/2 ページ)

» 2013年09月05日 11時00分 公開
[竹内義晴,Business Media 誠]
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投稿者の裏側を考えてみる

 Facebookでは、活躍している仕事ぶりや、充実している姿を投稿する人も多いです。その情報を見ると、「あの人はいつも上手くいっていてすごいな」と焦ります。

 しかし実際には、「活躍している断片」「充実している断片」が投稿されているだけで、常にそうだとは限りません。実際、私も仕事仲間に「Facebookを拝見しています。ご活躍のようですね」とあいさつしますが、返ってくる答えは「そう見えるかもしれませんが、実際はそうでもないですよ」という声をよく聞きます。

 人は「周りからよく思われたい生き物」です。失敗はできるだけ知られないように、上手く行っていることはアピールしたい……。どんなに充実しているように見える人でも、実際のところは私たちとあまり変わりませんから、焦ることはありません。

ソーシャルメディアから物理的に離れる

 それでも、ソーシャルメディアの情報を見て義務感を抱いたり、焦ったりすることもあるかもしれません。その場合は「物理的に離れる」のがいいでしょう。

 私は以前スマートフォンを使っていましたが、スマートフォンは手軽で便利なので自然に手が伸びてしまいます。何となくソーシャルメディアの情報に触れることも多く、その時間がもったいないと感じるようになりました。

 そこで、今はスマートフォンをやめて、以前のタイプの携帯電話(いわゆるガラケー)と、タブレット端末、モバイルルーターを使っています。ソーシャルメディアをチェックするためには、いくつかの電源を入れなければならないので、いい意味での「面倒臭さ」があります。今では本当に必要なときだけ触れるようになりました。情報に「使われている感覚」から、「使っている感覚」に変わったのは大きいです。

 空いた時間は本を読んだり、音楽を聴いたり、リラックスできる時間に使うようになりましたし、家族と出掛けるときは携帯電話しか持っていかないので、大切な家族との時間にスマートフォンをいじるようなこともありません。また、電話のバッテリー切れを心配しなくていいのも快適です。


 異性と付き合い始めたとき、燃え上がっているときはいつも一緒にいたいと思います。しかし落ち着いてくると、いつもベッタリしているよりも、程よい距離を保ち、自分の時間も大事にしながら、でも、会いたいときは会える……。個人的には、そんな感じが理想的です。

 ソーシャルメディアも恋愛関係によく似ているなと思います。最初は面白いし便利なので、いつも触れていたいと思います。しかし、もしソーシャルメディアの情報に疲れを感じはじめていたら、程よい距離感を保ち、自分の時間も大事にしながら、でも、情報に触れたいときは触れる……。このような環境を作ることを試してみてください。

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