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» 2010年09月09日 14時13分 公開

Oracle、ハード氏に年俸95万ドルと最大1000万ドルのボーナスを用意

HP退職の際に4000万ドル近くを手にしたマーク・ハード氏に対し、Oracleは年額95万ドルの報酬と最大1000万ドルのボーナスという待遇を用意している。

[Jeffrey Burt,eWEEK]
eWEEK

 1カ月前に米Hewlett-Packard(HP)のCEOを辞任し、4000万ドル近くの退職金を手にしたマーク・ハード氏に対して、Oracleの新社長として年額95万ドルの報酬に加え、ボーナスとして最大1000万ドルという待遇が用意されるようだ。

 米証券取引委員会(SEC)に提出された報告書によると、ハード氏にはOracleの株式を1000万株購入するストックオプションに加え、同氏がOracleに在籍しているかぎり、向こう5年間にわたって毎年500万株を購入する権利も与えられる。

 さらにハード氏は、Oracleの取締役にも推挙される見込みだ。

 Oracleは9月6日(現地時間)、ハード氏を共同社長として迎え入れた。同氏は1カ月前、HPの元契約社員のジョディ・フィッシャー氏からのセクシャルハラスメントの訴えをめぐる社内調査、そしてフィッシャー氏との個人的関係を隠すために経費報告書を改ざんしたという批判を受けてHPを退職した。

 ハード氏は5年間にわたってHPのかじ取りに当たり、コスト削減と収益増大を推進するとともに、米Compaqの事業統合の仕上げや、サービスベンダーの米EDSの買収によるHPの事業分野拡大に貢献したことで高く評価された。

 ハード氏の辞職後、Oracle創業者のラリー・エリソンCEOは同氏の熱烈な支持者となり、HP取締役会に対して「ずっと前に米Apple取締役会のばかどもがスティーブ・ジョブズ氏を解雇して以来、最悪の人事だ」と激しく非難した

 ハード氏の採用に当たってエリソン氏は「マークはHPで素晴らしい仕事を成し遂げた。Oracleでのさらなる活躍を期待している。マークほど豊富な経験を持ったリーダーはIT業界にはいない」と語った。

 HPは9月8日(現地時間)、Oracleによるハード氏の雇用は退職契約の守秘義務条項に違反するものだとして、同氏をカリフォルニア州裁判所に提訴した。HPの訴状はこちら

 HPは声明文で「マーク・ハード氏は、HPの企業秘密と機密情報を守る契約に署名した。HPはこの契約の履行を求めるつもりだ」と述べている。

 エリソン氏は同日、提訴は両社の協力関係を損なうものだとしてHPを批判した

 「Oracleは長い間、HPを重要なパートナーと見なしてきた」とエリソン氏は声明文に記している。Oracleとマーク・ハード氏に対する今回の報復的な提訴で、HPの取締役会はこの提携関係や両社共通の顧客、HP自身の株主や従業員(の利益)を完全に無視した。HPの取締役会は、OracleとHPの提携継続およびIT市場での協業を不可能にした」

 OracleとHPは古くからのパートナーだ。しかしOracleはこれまでのソフトウェア事業だけにとどまらず、総合的なITソリューションプロバイダーになることを目指している。同社は今年初め、米Sun Microsystemsを74億ドルで買収した。その目的は、SolarisやJavaといったSunの技術だけでなく、同社の広範なハードウェア製品群を獲得することにあった。

 Oracleでは、自社のソフトウェアとSunのハードウェアを緊密に連係したアプライアンスを開発する方針だが、ほかのベンダーのソフトウェアが動作するシステムも販売する予定だとしている。

変更履歴:タイトルおよび本文で年俸の金額が誤っておりました。お詫びして訂正いたします。[2010/09/10 16:00]

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