「期待する」という動詞には、“expect”以外にも“hope”“wish”“anticipate”などありますが、それぞれニュアンスが違います。“hope”はある程度あり得る出来事を望むときに使うのに対して、“wish”は実際にはありえないことや、幸運を願うことに使います。例えば“I hope everybody will have a good time tonight.”(今夜は皆さん楽しんでください)に対して、“I wish Mary was here with us tonight.”(今夜、メリーが一緒だったらよかったのに)というと、メリーはそこにはいないという意味も含みます。
また“hope”や“wish”などは、言った本人が「その結果を望む」ことを表現しますが、“expect”は、“expect”している本人の意思に関係なく、「ありえること、実現するのが妥当なこと、見込まれること」をいいます。例えば“I expect the renovation to take 3 months.”(改修は三カ月かかると予想される)など。もちろん“The mother expected her son to score top in his class.”(母親は息子がクラスで一番であることを期待した)のように、思いが伴った「期待」という意味でも使います。