どこかのならず者国家が、われわれのソフトにサイバー兵器を侵入させる
そのウイルスは世界中のテクノロジーを破壊してしまう
長距離のコミュニケーション手段を失い、独身者は近場に住む人としか結婚できなくなる
ボクも、ボスの娘さんに結婚することになるかも。つまりボクのボスであるのと同時に義理の父となる
そんなことは人類を否定したくなるような悪夢以外の何ものでもなく、ボクは裸でリスたちと公園で暮らすしかない
冬になると、リスの首を一匹ずつ絞めてコートを作らなくてはいけなくなる
でも、皮をなめすことができないボクには無駄な手段だ
それは避けようか
ボスが驚く表情がサイコー! ディルバートがリスの皮を剥いでなめしている姿に対してなのか、彼が義理の息子になることを想像してなのかは定かではありませんが……。
“rogue nation”や“rogue state”は、「無法国家」や「ならず者国家」という意味。国以外にも、“rogue company”(不正企業)、“rogue detective”(はぐれ刑事)、“rogue missile”(軌道から外れたミサイル)、などと使います。
“rogue”は、もともと、「年を取って乱暴で危険になったために群れから追い出されたオス象」のことを“rogue”(はぐれ象)と呼ぶことから、“go rogue”として「危険で予想外の行動を取ること」を意味するようになり、危険な乱暴者などを“He's a rogue elephant.”と言うようになりました。
また似たよう意味で、「何をしでかすか分からない人」を指すときに使う“He's a loose cannon.”という表現があります。これは、大砲(cannon)が戦艦に縄で結び付けられていた時代に、その縄が緩んで、大砲が波で揺れる戦艦の上で固定されていない危険な状態になることに由来する表現です。
職場のバトルファイターたち! 「ディルバート」連載一覧はこちらから
登場人物紹介:ディルバート [Dilbert]
主人公のディルバートは独身エンジニアです。作者のスコット・アダムス氏がこのマンガシリーズを最初に紹介した文章では、「30歳くらいで、カリフォルニア北部のとあるハイテク企業に勤務している」となっています。
登場人物紹介:ボス [Pointed-haired Boss]
頭髪がとんがっていることから“pointed-haired boss”と呼ばれるボス。上司の悪いところを全部兼ね備えたすごい人です。公式解説によると、「生まれつき意地悪であざといわけではなく、努力してそうなった」とのこと。
登場人物紹介:ウォーリー [Wally]
ウォーリーはディルバート同じ部署で働くエンジニア。ディルバートと同じように、自分も昇進できないことはよく分かっていて、そのせいか会社への忠誠心はゼロ。仕事をできるだけサボることをいつも楽しみにしています。
登場人物紹介:ドッグバート [Dogbert]
ドッグバートはディルバートと同居している犬です。子犬の頃、収容所にいたところをディルバートに拾われたのです。ディルバートのぐちを聞いていることはありますが、大して恩義を感じているような素振りはありませんし、飼い主だとも思っていません。
登場人物紹介:アリス [Alice]
アリスは部署で唯一の女性エンジニア。作者のスコット・アダムス氏によると、パシフィックベル時代にアリスと同じようなヘアスタイルの女性の同僚がいて、その人がモデルになっているそうです。
登場人物紹介:アシュック [Asok]
アシュックはインターン。つまり学生なのですが、インターンシップでこの会社に勤めています。アショックは頭のいい好青年ですが、企業の現実や社内政治のことがまったく分かっていないため、からかわれたり、損をしたりしています。
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