ウォーリー、お前を「スローウォーカー」に昇進させてやろう
それってどんな立場なのか、ちょっぴり興味が湧いてきた……
ワシの社内ライバルを成功させる業務を全てお前に任せるんだ
お前はただそういうプロジェクトをちんたらやって、そのうちプロジェクトが自然消滅するのを待つだけだ
新たな業務について話すから10分後にワシのオフィスに来るように
お前、2時間前に来るはずだっただろうが!
昇給の話をするのは早すぎるかな?
ついにウォーリーも昇進する日が来た! これほど彼に適任な職務はない! 今回だけはボスの適材適所の采配に脱帽!!
“slow-walk”とは、読んで字のごとく、「ゆっくり歩く」ように作業を遅らせることで、そこには反目する関係や故意に遅らせているというニュアンスがあります。例えば書類を提出したもののなかなか申請が通らないときに、“We are being slow-walked on our request.”(申請がなかなか降りない)といったりします。
その他、似たような表現に“drag one's feet”(足を引きずる)や“to obstruct”(妨害する)などもあります。
また“to stall”は「交渉などを引き延ばす、言葉を濁す」という意味で、“He stalled his answer.”(彼は返事を濁した)のように使います。ちなみに名詞としての“stall”は、「屋台」や「露店」または「銭湯のシャワーのように仕切られた空間」などを指すので、お間違えのないように。
職場のバトルファイターたち! 「ディルバート」連載一覧はこちらから
登場人物紹介:ディルバート [Dilbert]
主人公のディルバートは独身エンジニアです。作者のスコット・アダムス氏がこのマンガシリーズを最初に紹介した文章では、「30歳くらいで、カリフォルニア北部のとあるハイテク企業に勤務している」となっています。
登場人物紹介:ボス [Pointed-haired Boss]
頭髪がとんがっていることから“pointed-haired boss”と呼ばれるボス。上司の悪いところを全部兼ね備えたすごい人です。公式解説によると、「生まれつき意地悪であざといわけではなく、努力してそうなった」とのこと。
登場人物紹介:ウォーリー [Wally]
ウォーリーはディルバート同じ部署で働くエンジニア。ディルバートと同じように、自分も昇進できないことはよく分かっていて、そのせいか会社への忠誠心はゼロ。仕事をできるだけサボることをいつも楽しみにしています。
登場人物紹介:ドッグバート [Dogbert]
ドッグバートはディルバートと同居している犬です。子犬の頃、収容所にいたところをディルバートに拾われたのです。ディルバートのぐちを聞いていることはありますが、大して恩義を感じているような素振りはありませんし、飼い主だとも思っていません。
登場人物紹介:アリス [Alice]
アリスは部署で唯一の女性エンジニア。作者のスコット・アダムス氏によると、パシフィックベル時代にアリスと同じようなヘアスタイルの女性の同僚がいて、その人がモデルになっているそうです。
登場人物紹介:アシュック [Asok]
アシュックはインターン。つまり学生なのですが、インターンシップでこの会社に勤めています。アショックは頭のいい好青年ですが、企業の現実や社内政治のことがまったく分かっていないため、からかわれたり、損をしたりしています。
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