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» 2018年05月17日 08時00分 公開

ディルバート(554):すれ違う開発目的

ボスにとっては、意見が可視化されない方が都合がいいこともある……のでしょうね。恐らく。

[スコット・アダムス,ITmedia]

この「電子目安箱」は、まだ未完成です


もともとのデザインは、紙に書かれた提案などを箱がスキャンしてデジタイズし、担当のマネージャーにメールで送る、というものでした


その後、箱は投稿された紙をシュレッダーにかけて、次の提案用にスペースを空けます


箱とシュレッダーは完成したのですが


スキャンの機能を作るのにさらに費用が必要です


予算に余裕はない。あるものでなんとかしろ


今あるものでは、提案を誰かが読む前にシュレッダーにかけてしまうだけの箱になってしまいますが


完璧を求めすぎてはいかん


  


 ふむ。ボスとしては現在の“シュレッダー直行型”の方が何かと都合がいいのですね。

 “Perfect is the enemy of good.”とは、「完璧を極めることを追求するがあまり、そのことが目的となってしまい、本来の目的を見失ってしまうさま」をいいます。この表現は、元はイタリアのことわざだったものが、フランスの哲学者ヴォルテールによって広められたといわれています。

 同じような発想は、世界の偉人が抱いたようで、孔子は“Better a diamond with a flaw than a pebble without.”(傷のない小石より傷のあるダイヤモンドの方がいい)、シェークスピアは『リア王』で“Striving to better, oft we mar what’s well.”(良かれと努めて、良いことまで台無しにしてしまうのはよくあることだ)と、似たような意味の言葉を残しています。

 ボスもこんな高尚な表現を知っていたんですね。こりゃ、おみそれしました。使い方は間違っている気がするけど……。

[翻訳・解説:Yvonne Chang]


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