以下、補足としてSEER for Softwareの概説を行う(編集部)。
標準の「ソフトウェア開発ライフサイクルプロセス」はプロジェクトデザイン、見積もり、リソースアロケーション、そしてトラッキングを自動化する。「IBM Rational Software Modeler」「SEER for Software」、そして「IBM Rational Portfolio Manager」のシームレスな統合はこのプロセスを包括的にサポートする。
SEER for Softwareを使えば、数千の完了プロジェクトから集約した大規模で拡張可能なプロジェクト知識ベースにより、概念レベルでプロジェクトを定義できる。SEERは、大規模なプロジェクト履歴に基づいてあっという間にソフトウェアプロジェクトをシミュレートし、コスト、作業、納期、そしてリスクの当初の大まかな見積もりを計算できる。
プロジェクトの決行が決まったら、ビジネスプロセスデザインとシステム要件の取得、ユースケースの用意、そしてユースケースから実行イメージコードへの変換をIBM Rational開発ツールが支援する。
「Rational Software Modeler」「Rational Software Architect」、あるいは「Rational Software Developer」のデザインをSEERに書き出して当初の見積もりを洗練させ、広範なトレードオフ分析を行い、プロジェクトの可変要素(単独および組み合わせ)を修正し、図3のようにして最適なデザイン手法を判断する。幹部らに具体的なプロジェクトの目的達成率と、基盤の制約や仮定をわずかに変更するだけでそれが改善できることを示す。
最終承認したSEERの見積もりを(プロジェクトとプログラムデータを一元管理するために)IBM Rational RPMに書き出し、組織全体においてリソースと優先事項を長期にわたって最適に管理すること、重複しているリソースも十分に活用されていないリソースもないこと、そしてプロジェクトの遅延によってリソースのコンフリクトが発生する場所を確定させる(図4)。
SEERでは、実際のプロジェクトパフォーマンスや進展を結果(スケジュール、リソース、および欠陥)と比較測定することができる。途中で修正が必要な場合、ユーザーは、目的で大きく妥協することなくプロジェクトを軌道に戻すのに最適な是正措置を判断することができる。プロジェクトの結果は、プロセス改善のためのフィードバックに利用可能で、プロジェクト履歴のデータベースやレポジトリに組み入れることもできる。
IBMとGalorathソリューションは共同で、ソフトウェア開発組織が自分たちのプランニングプロセスを自動化および遂行できるようにするシームレスなソリューションを提供している。
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