もう1つの韓国の雄、LGは正面入り口で3Dグラスを配布し、入り口から中まで3Dコンテンツを存分に楽しめるブース構成になっている。これは昨年と同じだ。
LGブースに入ると、まず有機ELテレビを並べたオブジェが目に入り、この製品がプッシュされていることが分かる。サムスンとは異なり、こちらは今春にも北米市場に投入されることが正式発表されているため、こうした扱いになったと思われる。このほか大画面4Kテレビのほか、Google TVを筆頭とするスマートTVに関する展示なども行われ、まんべんなく扱っているというのがLGブースの印象だ。
4Kテレビのデモには、フルHDではなくネイティブ4Kソースが多く使われている。この点は、アップコンバートと超解像技術を主軸に置いた日本勢との大きな違いだ。映画のほか、韓国KBSでの試験配信が行われている4K映像のデモストレーションなど、4Kコンテンツが広く利用されていた。説明によれば、KBSのデモは毎秒60フレーム表示になっているが、実際の4Kコンテンツ配信は毎秒30フレームになるという。
このほか、ゲーム動画をアップコンバートして遅延なく4Kディスプレイで表示させるデモや、デジタルサイネージに4Kパネルを利用する展示なども見ることができた。
CESの展示会場でテレビメーカー大手各社をまわっての印象だが、4Kとスマートテレビが今回の主力トピックとなっている点は共通ながら、それに対するアプローチは各社各様だ。今後、随時リポートしていくが、4Kコンテンツがほとんどない現状で、日本勢(シャープ、ソニー、東芝など)が「4KでもフルHDでも綺麗な画像」と画質をプッシュしているのに対し、サムスンはどちらかといえばパネルサイズを重視している。
また、スマートテレビに関してはパナソニックとサムスンが非常に広いスペースを割いて戦略をアピールしている点が印象的。一方でこれら要素をまんべんなく配置したのがLGだった。このあたり、各社の事情や立ち位置の違いが見えて面白い。
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