ITmedia NEWS >

ソニーがAVアンプ3機種を発表、上位機「STR-DN1050」はDSD再生に対応

» 2014年04月23日 13時01分 公開
[ITmedia]

 ソニーは4月23日、AVアンプの新製品としてミドルレンジからエントリーにあたる3製品を発表した。いずれも7.1ch対応で、上位機の「STR-DN1050」をはじめ、ネットワーク対応のスタンダードモデル「STR-DN850」、そしてエントリーモデル「STR-DH750」をラインアップ。4月下旬から順次発売する予定だ。価格はすべてオープンプライス。

新ラインアップ(左)。「STR-DN1050」。ES型番のモデルと同じ大容量ブロックコンデンサー、オーディオグレードの抵抗など部品を使用した上位モデルだ(右)

型番 STR-DN1050 STR-DN850 STR-DH750
内蔵パワーアンプ 165ワット×7 150ワット×7 140ワット×7
DLNA再生 DSD 2.8MHz、192kHz/24bit 192kHz/24bit なし
USB再生 DSD 2.8MHz、192kHz/24bit 192kHz/24bit 48kHz/16bit
Wi-Fi なし
AirPlay なし
ネットサービス Music Unlimited、radiko.jp、tunein なし
Bluetooth/NFC
HDMI 6入力/3出力(2Zone、A/Bは排他利用) 5入力/1出力 4入力/1出力
実売想定価格(税別) 6万2000円 5万2000円 4万円
発売日 7月15日 4月23日

 ハイレゾ音源再生とスマートフォン連携を中心に強化したメジャーアップデート。3製品の大きな違いは、ネットワークオーディオ再生の可否とハイレゾ音源の対応状況だ。まず「STR-DN1050」は、同社のAVアンプとして初めてDSD 2.6MHzのネットワーク再生に対応したほか、WAV/FLACも最大192kHz/24bitまでサポート。DSDのファイル形式は.dsfと.dff(いずれも2ch)だ。NAS側はアイ・オー・データ機器やバッファローの製品で動作確認済みとなっている。また前面のUSB端子に接続したストレージ(USBメモリなど)からも同様のハイレゾ音源ファイル再生が可能だ。

 「STR-DN850」は、DSDには対応していないが、192kHz/24bitまでのPCM音源ファイル再生をネットワークとUSB入力の両方でサポート。また「STR-DH750」はネットワーク再生は非対応となるが、USBストレージから最大48kHz/16bitのWAVを再生できる。

 スマートフォン/タブレット連携では、3モデル共通でNFC/Bluetooth 3.0を搭載。本体フロントパネルにある「N」マーク(NFCのログ)に対応スマホでタッチするだけで接続するワンタッチリスニングを可能にした。コーデックは通常のSBCに加えてapt-XとAACもサポートしている。

 操作性も大きな変更点だ。まず付属のリモコンをリニューアルし、利用頻度の低い他機器操作キーを省略。リモコン自体も短くなった。また「STR-DN1050」「STR-DN850」はES型番のモデルと同様のGUI(グラフィカル・ユーザー・インタフェース)を搭載し、新たに表示している映像にオーバーレイ表示する仕様だ。

 なお、エントリーモデルの「STR-DH750」は従来通りのテキストメニュー表示となるが、新たにスマートフォン/タブレット用アプリ「SongPal」がBluetooth経由のリモート操作に対応。このためSTR-DH750でもグラフィカルなUIで操作できるようになる。同社では、「これまでAVアンプのリモート操作アプリは『ESリモート』と「Network AudioRemote」に分かれていたが、今回から『SongPal』に統一する」としている。「SongPal」の対応OSは、iOS 6.0以降とAndroid 2.3.3以降(タブレットはAndroid 3.2以降)。

「STR-DN1050」のフロント入力端子と背面端子。MHL対応のHDMI入力をフロント側に備えているのは「STR-DN1050」のみ(左)。3系統のHDMI出力は、メインゾーン用のA/Bとセカンドゾーンに使用できる。A/Bはプロジェクターとテレビといった使い方を想定しており、排他利用となる(右)

 HDMI入力では、4Kアップスケールと4Kパススルーをサポート(STR-DH750はパススルーのみ)。HDCP 2.2には対応していない。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.