カメラ付きケータイ「J-SH04」が未来技術遺産に登録――マビカ試作機や写ルンです、“パスポートサイズ”も写メール

» 2014年08月27日 14時35分 公開
[平賀洋一,ITmedia]

 国立科学博物館は8月26日、重要科学技術史資料(未来技術遺産)として、カメラ付き携帯電話「J-SH04」や世界初の電子スチルカメラ「マビカ」の試作機、世界初のレンズ付きフィルム「フジカラー 写ルンです」など49件を選定した。

 未来技術遺産とは、歴史的に意義があり次世代に継承すべき技術や、社会に大きな影響を与えた技術を登録して保存する制度。2008年から2013年までに135件が登録されている。

 新たに追加されたJ-SH04はシャープが2000年に発表した端末で、当時のJ-フォン(現ソフトバンクモバイル)が発売。レンズと一体の11万画素CMOSを備え、撮った写真をキャリアメールで送ることができた。J-SH04をきっかけに「写メール」(写メ)という言葉が広まり、今日では当たり前になったカメラ付きケータイの先駆けとなった。

photo カメラ付き携帯電話「J-SH04」

 マビカ試作機はソニーが1981年に開発した電子式カメラ。フィルムの代わりにCCDを使い、専用の2インチフロッピーに画像を記録できた。記録情報はアナログ信号だったため方式的に“デジタル”ではないが、画像を電子的に記録して即時に再生したり、通信回線を使って伝送できるなど、後のデジカメ開発につながる革命的な技術として評価された。ソニーは後に、3.5インチのフロッピーディスクに画像を記録できる「デジタルマビカ」シリーズや、記録メディアにCD-Rを採用した「CDマビカ」シリーズなどを製品化している。

photo 電子スチールカメラ「マビカ」試作機

 このほか、世界初のカメラ一体型8ミリビデオ「CCD-V8」や世界初の家庭用DV方式デジタルビオカメラ「DCR -VX1000」、超軽量化と小型を実現した“パスポートサイズ”のビデオカメラ「CCD-TR55」(いずれもソニー)、日本最初期の量産型カラーテレビ「CV-2101」(シャープ)と「CT150」(日立)、初めて漢字表示に対応した電子手帳「PA-7000」(シャープ)なども未来技術遺産に登録された。

photo “パスポートサイズ”を実現した8ミリビデオカメラ「CCD-TR55」

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年08月13日 更新
  1. 新幹線「独りぼっち席」が話題――「2000円追加で“隣が空席”」との声、なぜ導入? (2026年08月11日)
  2. 楽天の三木谷氏がStarlinkに言及――「正直に言って……」 AST SpaceMobileは過疎地域や海上で効果発揮か (2026年08月10日)
  3. あの「カシャッ!」は意味なし? スマホの「シャッター音」実態に即さず、ネットに見直しを求める声 (2026年06月15日)
  4. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  5. LINEの「ミュートメッセージ」有料化へ 相手のスマホを鳴らさずに送れる便利機能 (2026年08月10日)
  6. なぜ? 「PayPay改悪」といまネットで騒がれている理由 ユーザーがすべき対策を解説 (2026年06月05日)
  7. 【ワークマン】1900円の「アーバンマルチストレージショルダー」 大きく開く小分けポケット搭載 (2026年08月10日)
  8. 【3COINS】360度回転する「ベルトファン」、ハンズフリーで衣服内へ直接送風 1980円 (2026年08月12日)
  9. ソニーに聞く「Xperia 1 VIII」の裏側 デザイン刷新や20万円超えの理由、物議を醸したAIカメラ新機能の真相 (2026年08月10日)
  10. 「Suicaがないと死ぬ」──SNSで共感呼ぶ利便性とは? 将来は「改札機」すら消える (2026年01月08日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー