ジーエフケー マーケティングサービスジャパン(以下、GfK)は8月7日、家電量販店におけるAV機器および生活家電の販売動向を発表した。これによると、2015年上半期(1〜6月)のAV市場は4Kテレビやハイレゾ機器など高付加価値製品の伸長が目立ち、生活家電市場は前年の増税前駆け込み需要の反動で、多くのカテゴリーで前年を下回る結果になったという。
AV市場は、薄型テレビが数量ベースでプラス成長となるも、全体としては縮小基調が継続した。薄型テレビの販売台数は前年比8ポイント増の330万台と8半期ぶりのプラス成長だ。GfKは、2015年3月頃からケーブルテレビのデジアナ変換が終了したことによるテレビの買い替え需要のためと分析する。
4Kテレビは大きく成長し、販売台数が前年同期の4.8倍となる20万台に達した。薄型テレビに占める4Kテレビの構成比は数量ベースで前年同期の1%から6%に拡大し、金額ベースでは23%を占めている。
BD/DVDは前年比10ポイント減の230万台。プレーヤーの数量は前年比9ポイント減、レコーダーは同11ポイント減で共にマイナス成長だ。レコーダーの97%を占めるBDレコーダーは、内蔵HDDの大容量化が進み、容量1Tバイト以上のモデルの数量構成比は前年同期から6ポイント増加して46%になった。
オーディオ製品の中で比較的需要が安定しているヘッドフォン/ヘッドセットは、低価格帯の需要減により数量ベースで前年比2ポイント減の920万本だった。ハイレゾ機器の販売台数は前年同期の3倍に増加。数量構成比はまだ2%だが、平均価格が2万1500円と高額で、金額ベースでは11%に達した。Bluetooth対応機器も好調だ。
冷蔵庫は前年比19ポイント減の220万台。前年の増税前駆け込み需要により、中・大容量モデルの数量構成比は前年同期から縮小した。
洗濯機は前年比16ポイント減の250万台。8キロ以上の大容量モデルの数量構成比が前年から4ポイント拡大し、41%を占めた。
エアコンも前年比19%減の300万台にとどまった。前年の特需に加え、需要が高まる6月の気温が平年以下だったことも市場を押し下げる一因となった。人感センサー搭載モデルが数量構成比で45%を占め、自動フィルタークリーニング機能付きモデルが57%を占めるなど、高付加価値製品は好調だ。
掃除機は前年比14ポイント減の410万台。スティックタイプは数量ベースで前年比5ポイント増とプラス成長を維持した。特にコードレスタイプが人気で、数量構成比は前年同期から6ポイント増の56%に伸長した。タイプ別の数量構成比はキャニスター型が46%、スティック型が28%、ハンディ型が21%、ロボット型が4%を占めている。
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