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梅雨はカビや雑菌に注意!――マイボトルの正しいお手入れ方法

» 2017年07月08日 06時00分 公開
[ITmedia]

 最近は、職場や学校に“マイボトル”(水筒)を持っていく人も多いようです。いつでも手軽に、お金をかけずに喉を潤せるマイボトルですが、気温が高くジメジメした梅雨はカビ菌や雑菌も繁殖しやすい季節です。どのようにお手入れをしたら良いのでしょうか。魔法びんメーカーのサーモスが、ボトルやケータイマグの正しいお手入れ方法を教えてくれました。

 まずマイボトルを洗うときは分解します。これは、すき間で雑菌が繁殖していたり、洗ったときの洗剤が残ったりする可能性が高いため。また洗剤は台所用の中性洗剤を基本としつつ、しつこい汚れには酸素系漂白剤を使用します。一方、塩素系の漂白剤はNGなので気をつけてください。

真空断熱ケータイマグ「JNL-502」。せんユニットを分解したところ

 “せんユニット”は、飲み口とパッキンも外し、流水か、ぬるま湯で薄めた中性洗剤で洗います。よくすすぎ、水をふきとって乾燥させたらパッキンを取りつけます。ただし、パッキンが汚れていたり、ニオイを発したりしていたら要注意です。食器用洗剤で洗い、それでも気になるときは酸素系漂白剤を使いましょう。

 酸素系漂白剤は、必ず製品の説明を読んでから必要な分量だけを水に溶かし、その水にパッキンをつけます。時間の目安は30分間。流水でよくすすぎ、水をふきとって乾燥させてください。

 またパッキンは消耗品ですので、使い始めてから1年を目安に汚れや劣化具合をチェックし、必要なら交換することも大事です。サーモスの場合、交換用部品は公式ショッピングサイトの「サーモスオンラインショップ」などで購入できます。

「サーモスオンラインショップ」では型番などから補修用部品を検索できます

 一方のボトル本体は、ボトルブラシやスポンジを用い、ぬるま湯で薄めた中性洗剤で洗います。よくすすいだら乾いた布で水をふき取って乾燥。本体は長時間水につけると故障の原因になります。

 しつこい汚れに対しては、やはり酸素系漂白剤を使用します。水またはぬるま湯に溶かして30分ほどつけ洗い。漂白後は流水でよくすすぎ、水気をとって乾燥させてください。注意したいのは、本体の“外側”は漂白剤やつけおき洗いができないという点。塗装や印刷、シールなどがはがれる原因になります。ボトルの外側には酸素系、塩素系どちらの漂白剤も使ってはいけません。

 ほかにも注意事項がいくつかあります。例えば煮沸消毒は熱で本体が変形する可能性があるのでNG。同様に食器洗い器や食器乾燥機にかけることも不可です。さらに金属たわしやクレンザーなど傷の原因になるもの、シンナーやベンジンなども使えません。

 またサーモス製品には、スポーツボトル「FFZシリーズ」などのように専用ポーチが付属している場合があります。こちらは40度以下のぬるま湯か、水で軽く手洗いをしましょう。洗剤が必要なときは、同じくぬるま湯で薄めた中性洗剤を使います。

スポーツボトルの「FFZシリーズ」。カジュアルなデザインも魅力です。0.8L、1L、1.5Lの3サイズをラインアップ

 お手入れが必要なことは分かっていても、なかなか時間が掛けられない人も多いと思います。そこで紹介したいのが、サーモスが販売している専用の洗浄器「APA-800/1500」。金属部分に電流を流してボトルと汚れの間で化学反応(ラジカル反応)を起こし、汚れを浮かせるという同社の特許技術を採用した洗浄器で、茶渋やコーヒーの着色汚れも簡単に落とせます。

写真は0.8L以下のボトルで使える「APA-800」。「APA-1500」は1.5L以下に対応

 使い方は簡単。ボトルに漂白剤と水を入れ、電極棒をセットしてスイッチオン。わずか3分で汚れを根本から浮かせ、ピカピカに仕上げます。「時短、簡単、清潔でマイボトルユーザーから大人気です」(同社)。価格は3000円(APA-800)、3500円(APA-1500)。洗浄にかける時間と手間を省くという点では安い投資かもしれませんね。

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