1枚のUSIMチップに、2つの電話番号を入れ込むサービスを、ボーダフォンが今年度内にも提供する予定だ。6月11日、日刊工業新聞主催のセミナーで、ボーダフォンのプロダクトマネジメント統括部長のマイカ・今村氏が話した。
例えば、ビジネス向けの電話番号と個人向けの電話番号の両方をUSIMチップに入れておく。ビジネス向けの電話と個人向けの電話を識別して受け取れるほか、電話料金も分けて計上できる。
USIMは携帯電話番号を記録したICチップ。UIM、R-SIMとも呼ばれる。ボーダフォンの第3世代携帯電話「Vodafone Global Standard」で利用できる。欧米で主流のGSMで使われているSIMを拡張したものとなる。
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