デジタルラジオでH.264動画放送 KDDIとTOKYO FM

» 2004年09月14日 14時52分 公開
[ITmedia]

 エフエム東京(TOKYO FM)とKDDIは9月14日、地上デジタルラジオを簡易動画付きで放送する送出実験を行った。動画形式は、モバイル向け地上デジタルTV放送と同じAVC/H.264を採用した。

 デモに使用したのは、TOKYO FMとニッポン放送、ジャパンエフエムネットワーク(JFNC)が共同運営する地上デジタルラジオ放送「Digital Radio 98 The Voice」。東京タワーから送信している同放送の電波を使い、AVC/H.264形式の簡易動画(192Kbps QVGA/15fps)を放送した。帯域は3セグメント。音声とデータ放送はA階層で、簡易動画はB階層で伝送した。

 受信には、KDDIなどが開発した1セグ/3セグ放送対応受信機(関連記事参照)を使った。開発時の搭載デコーダはMPEG-4だったが、これをAVC/H.264に変更した。

 地上デジタルラジオ放送を使った簡易動画放送は、MPEG-LAとのライセンス問題が未解決だったため見送られてきた。3月にテレビ各局がAVC/H.264を採用すると表明し(関連記事参照)、地上デジタルラジオも同形式を採用する方向で検討を進めている。現在は技術検討段階で、送出実験に使用したエンコーダは日立製作所が開発中のもの。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年