コンバージョンレンズ【こんばーじょんれんず】

» 2004年09月21日 14時59分 公開
[江戸川,ITmedia]

 コンバージョンレンズ(Conversion Lens)は、コンパクトカメラなどのレンズ交換ができないカメラに対して、望遠や広角などの機能を付加する外付けオプションのレンズのこと。多くの場合、メーカー純正品として用意されているわけではないが、デジタルカメラの普及に伴い、コンパクトデジカメやカメラ付き携帯電話用の商品も発売されている。

 コンバージョンレンズは大きく分けて、テレ(望遠)、ワイド(広角)、クローズアップ(マクロ、接写)の3種類が存在する。いずれも、カメラレンズの前に置くことによって、機能を付加したり内蔵されている機能を強化する働きがある。ちなみに一本で望遠から広角までをサポートするズームレンズのようなものは今のところ存在しない。

 コンバージョンレンズを利用するには、焦点距離などの関係から正しい位置に装着する必要があるが、一般的なコンパクトカメラやカメラ付き携帯電話はそうした装備を付けるようにはデザインされていない。また、外装は曲面で構成されている場合が多いので、その装着方法が常に問題になる。

 「ぴた@レンズ」のようなシール型を別にすると、その形状も大掛かりなものとなるため、特にカメラ付き携帯電話の場合には装着後に指で挟み込むなどの支えも必要になる。もちろん取り付け・取り外しが簡単にできる仕組みはほとんどないといっていい。常に本体と一緒に持ち歩いて、お遊び的に使ってみるという程度の認識がいいところだろう。

 コンバージョンレンズとは違い、画像そのものを加工してしまうオプションがフィルターだ。1つの映像を複数に分身させたり、夜景に映る光をキラキラモードにしたり、青空をキレイに表現したりなどという効果がある。カメラアクセサリーで有名なケンコーから、カメラ付き携帯電話用のフィルターとして「おもしろレンズシリーズ」が発売されている。

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