操作面に課題も残すが、さすがの画質〜「SH901iC」ケータイカメラ画質研究ラボ(1/4 ページ)

» 2004年12月24日 19時42分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 901iシリーズの先陣を切って登場した「SH901iC」。カメラ機能に強い“SH”の名の通り、「SH900i」から引き続きオートフォーカス(AF)付き200万画素というハイエンドスペックのカメラを搭載した。

 SH900i「SH506iC」が合体したような端末ではあるが、正直なところFOMAの前モデルSH900iの弱点もそのまま受け継いでしまったなあという印象も残るのである。

ビューアポジションでの撮影もサポート

ビューアポジションで画像再生中。メイン液晶の下にフロントコマンダーがある。これは便利だがこの状態で操作するにはちょっと窮屈。右側面が少し膨らんで見えるのはそこにシャッターボタンがあるから

 SH901iCはSH506iCを受け継いで発展させたような回転2軸式のディスプレイを搭載。SH506iCと一番違うのは、ディスプレイ側にも円形十字キーなどの「フロントコマンダー」を装備したこと。そのためディスプレイを開くと2カ所に十字キーがあるという不思議なデザインになったが、閉じた状態(ビューアポジション)で使うときの利便性を大きく高めた。

 アウトカメラは本体の裏側にあり、200万画素のCCDを搭載。レンズは焦点距離5.2ミリで明るさはF2.8、オートフォーカス(AF)機構搭載と、SH506iCと同じだ。さらにFOMAなのでディスプレイの下にテレビ電話用のインカメラも備えている。

 注目すべきはモバイルASV液晶を搭載した点(2003年10月3日の記事参照)。これはかなりコントラストが高くて見やすい。屋外でカメラやビューワとして使うときはこのくらいのクオリティがほしいところだ。

 開いて撮るときはセンターボタンをシャッターに使う。ただしセンターボタンを押すだけではAFは働かず、ダイレクトにシャッターが切れる。まずAFボタンでフォーカスを合わせてからセンターボタン、という操作が(近距離のAFが必要な被写体を撮るときは)必要だ。

 ビューアポジションで撮るときは側面の大きなシャッターボタンが役に立つ。これは非常にいい。ボタンは大きいし、半押しでAFロックもできるからだ。

 フロントコマンダーのおかげで、ビューアポジション時の撮影メニューへのアクセスも格段に楽になり、かなり便利に使える。

背面にレンズとCCDがあり、その下にピクチャーライトがある(左)。ビューアポジションではこんなふうに撮影する。画像は縦位置記録で画面も縦位置のままだ。アイコンやコマンドの背景に隠れたところが見えないのが何とも使いづらい。右サイドにあるシャッターボタンはけっこう大きくて押しやすい(右)

 撮影機能もアイコンサイズから2メガまでの8種類の画像サイズや、10種類のシーン選択モード(中にはペットや逆光という項目まであるのはうれしい)、7色のピクチャーライトなど豊富。2つのオリジナルモードを登録できるのもいい。このあたりはSH900iやSH506iCをそのまま受け継いだ格好だ。

 でも残念な点が3つある。

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. 楽天モバイルのスマホが乗っ取られる事案 同社が回線停止や楽天ID/パスワード変更などを呼びかけ (2024年04月23日)
  2. シャープ、5月8日にスマートフォンAQUOSの新製品を発表 (2024年04月24日)
  3. スマホを携帯キャリアで買うのは損? 本体のみをお得に買う方法を解説 (2024年04月24日)
  4. 貼り付ければOK、配線不要の小型ドライブレコーダー発売 スマート感知センサーで自動録画 (2024年04月25日)
  5. Vポイントの疑問に回答 Tポイントが使えなくなる? ID連携をしないとどうなる? (2024年04月23日)
  6. 通信品質で楽天モバイルの評価が急上昇 Opensignalのネットワーク体感調査で最多タイの1位 (2024年04月25日)
  7. 中古スマホが突然使えなくなる事象を解消できる? 総務省が「ネットワーク利用制限」を原則禁止する方向で調整 (2024年04月25日)
  8. ドコモ、「Xperia 10 V」を5万8850円に値下げ 「iPhone 15(128GB)」の4.4万円割引が復活 (2024年04月25日)
  9. 「iPhone 15」シリーズの価格まとめ【2024年4月最新版】 ソフトバンクのiPhone 15(128GB)が“実質12円”、一括は楽天モバイルが最安 (2024年04月05日)
  10. スマートグラス「Rokid Max 2」発表 補正レンズなくても視度調節可能 タッチ操作のリモコン「Rokid Station 2」も (2024年04月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年