受賞者たちの携帯アプリへの想いケータイアプリ・オブ・ザ・イヤー2004(1/3 ページ)

» 2004年12月25日 01時59分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 スパイシーソフトが主催した「ケータイアプリ・オブ・ザ・イヤー2004」の受賞作品が決まった(12月2日の記事参照)。各受賞者に、携帯アプリへの想いを聞いた。

 ケータイアプリ・オブ・ザ・イヤー2004は、公式以外の携帯アプリのポータルサイト「アプリ★ゲット」を運営するスパイシーソフトが企画・運営したもの。1万8000票にも及ぶユーザーからの投票を元に、優秀作品を選定した。

iモード グランプリ 「Deserter's 2」

 iモード iアプリ部門のグランプリに輝いたのは、中世世界風の戦略シミュレーションゲーム「Deserter's 2」。描き込まれたキャラクターのビジュアルと、戦略性の高いゲームルールが特徴だ。

 作者のヒデ氏にメールでインタビューを行った。

ITmedia 各社のアプリ仕様について評価しているポイントと改善してほしいポイントを教えてください。

 特に大きな不満はありません。仕様として確立されている部分だと思うので、変更はきかないと分かりつつ一点だけ。ゲームを作るには、どうしてもグラフィック素材を多用します。大量に扱うにはスクラッチパッドを経由するしかなく、制作段階で少々手間が増えますし、バグの原因にもなります。

ITmedia 今回受賞されたアプリ開発で、工夫した点、苦労した点を教えてください。

 戦略シミュレーションというと、複雑で大変な物を想像される人が多いと思います。しかし携帯電話上では、あまり複雑だと操作もしずらいし、せっかくの手軽さも失わせてしまいます。ですので単純操作・単純ルールにし、なおかつ奥深さはなるべく残るようなシステムを目指しました。

ITmedia 今回のアプリのアピールポイント、今後の機能追加予定などを教えてください。

 ゲームオーバーがないことがこのゲームの特徴です。 強い状況で悠々とプレイするよりも、むしろ苦境を上り詰めるほうが醍醐味があるかもしれません。どのような状況でもリセットせずに、自然の流れで遊んで頂ければ……と思っています。

iモード 新人賞「POP'N BALL」

 iアプリ部門で新人賞を獲得したのは、モンスターにボールをぶつけてやっつけるアクションゲーム「POP'N BALL」。15面が用意されている。作者TXAI氏のコメントを紹介する。

ITmedia 今回受賞されたアプリ開発で、工夫した点、苦労した点を教えてください。

 キャラクターの動きをリアルにすることに心血を注ぎました。描画速度の遅い機種でリアルな動きを表現するためにマップのデータ構造、衝突判定処理の単純化を工夫しました。絵、音、プログラムをすべて一人で作成しているため、不得意な画像作成には相当時間がかかりました。また、完成間際までメモリ不足と機種依存のバグに悩まされ、開発中のパケット代が跳ね上がったりと、フリーで作成する限界を感じているのが正直なところです。

ITmedia 今回のアプリのアピールポイント、今後の機能追加予定などを教えてください

 非常にアクション性の高い作品にすることができました。最初は難しいと感じるかもしれませんが、操作に慣れると、その難しさが逆に面白くなると思います。ボールをぶつけて敵を倒すという単純なルールですが、その中に「奥深さ」を感じて頂けたら幸いです。今後、機能追加の予定はありませんが、リクエストを多数頂いているので、続編を出せたらと考えています。

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