携帯でインターネットラジオ〜タフの試み

» 2004年12月28日 20時17分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 タフは、携帯電話でインターネットラジオをストリーミング受信するシステム「インターネットラヂヲ」を開発したと発表した。ワールドモバイルサービスと提携してサービス展開する予定で、2005年1月1日から1000人限定テストサービスを開始する。

 ユーザーは、Web上のサーバと通信するiアプリをダウンロードする。これにより、音声パケットをストリーミング受信できるようになる。通信環境の悪い場所でも連続再生できるよう、サーバ側と端末側でダブルバッファの仕組みを実装しているという。

Photo アプリを起動したところ。数十Kbpsで通信しており、音質は「最高級」といかないまでもまずまず聴けるレベル

 音源を独自のフォーマットに変換することで、ストリーミング再生を可能にする。「3GP準拠のフォーマットで音声を扱うと、端末内の専用プレイヤーが立ち上がってしまい、音声再生の裏で通信を行えなかった」(タフの林雅司社長)

 タフがフォーマット変換のためのゲートウェイシステムを管理しており、ここに各ラジオ局のインフラを接続するイメージ。「現在、放送局と交渉を進めている段階」(林氏)。個人がインターネット放送局を開局し、タフのゲートウェイを通じて楽曲を配信することも可能だ。

ビジネスモデルは?

 ビジネスモデルは検討中だが、キャリアの公式コンテンツとしては提供しない見通し。サービスに興味を持ったユーザーが、各自料金を振り込んでダウンロードするかたちになるという。「jigブラウザのようなかたちでサービス展開できれば」(林氏)

 料金は未定だが、「こちらの想定する人数を揃えられれば、1カ月100円でもペイする」(同)。ほかに、広告モデルも検討しているようだ。なお、「ストリーミングで流しっぱなしにすると、すぐパケット代が何万円の単位になる」(同)ため、ユーザーは別途各キャリアの定額プランに加入する必要がある。

 携帯でラジオといえば、既にラジオチューナーを搭載した端末がリリースされている。しかし、インターネットラヂヲならチューナーを内蔵しない携帯でも、アプリをダウンロードするだけで「ラジオ携帯」になるというメリットがある。

 「インターネットラジオは、地域を問わないという特徴もある」(林氏)。地方局や海外など、ネットならではの局も聴けるようになるだろうとした。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月19日 更新
  1. IIJに聞く“eSIMサポート”の裏側 「つながらない」「消した」なぜ起こる? 現場が打つ次の一手 (2026年09月18日)
  2. 出そろった「iPhone 18 Pro」の価格を4キャリアで比較 ソフトバンクが衝撃の安さ、楽天モバイルが異例の施策 (2026年09月13日)
  3. 「iPhone 18 Pro」は何が進化した? 「iPhone 17/17 Pro」とスペックを比較 全て20万円超えの価格が悩ましい (2026年09月10日)
  4. iPhone Duoを「開いたままでも片手で持てる」ケース登場 ESRが新製品発表、日本で急成長の理由とは (2026年09月17日)
  5. 「Suicaのペンギン」卒業騒動にまつわる背景と誤解 JR東日本に聞いた (2025年11月14日)
  6. 15日配信「iOS 27」の新機能まとめ Siri AIの恩恵を受けられる機種は? 画像編集やSafariにも注目 (2026年09月14日)
  7. ドコモのiPhone、iOS 27でRCSに対応 3キャリアのiPhoneとAndroidで利用可能に (2026年09月17日)
  8. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  9. Androidでおサイフケータイを使いたくない理由 初期化で消えないデータと売却時の落とし穴 (2026年09月19日)
  10. 「世界初」ソフトバンクらが成層圏HAPSのリアルタイム追尾とレーザー測距に成功 光無線通信へ大きな一歩 (2026年09月17日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー