「Skulls」の新亜種はFlashプレーヤーを装って携帯電話に感染

» 2005年01月08日 08時46分 公開
[IDG Japan]
IDG

 トロイの木馬「Skulls」の新しい亜種は、Symbian OS搭載携帯電話のユーザーを騙すため、MacromediaのFlashプレーヤー新版を装って届く。

 Skulls.Dは、これを削除するのに必要なアプリケーションの機能を停止させ、携帯電話にCabir.Mワームを植え付け、スクリーンいっぱいに点滅するドクロを表示してユーザーに感染を告げる。F-Secureのウイルス対策研究ディレクター、ミッコ・ハイポーネン氏が1月7日の電話インタビューで明らかにした。

 ユーザーがこのプログラムをダウンロードしてインストールすると、これを防いだり削除するためのアプリケーションを上書きしてしまう。さらに、ファイルシステムの閲覧や新しいプログラムのインストールもできなくなり、携帯電話を出荷時のデフォルトの状態にリセットするしかなくなってしまう。

 ハイポーネン氏によれば、F-Secureではユーザー2人から電話が感染したとの報告を受け、3日にWebサイトにアラートを掲載した。

 Skullsのようなトロイの木馬プログラムの被害に最も遭いやすいのは、SymbianのフリーウェアのWebサイトやP2Pネットワークから新しいソフトをダウンロードしているユーザーだとハイポーネン氏。「本当に危ないのは、海賊版ソフトを探しているユーザーだ」と話す。

 Skulls.Dが携帯電話に植えつけるCabir.Mワームは、Bluetoothアプリケーションをすべて上書きしてしまい、感染した携帯電話を起動すると、常にほかのBluetooth端末をスキャンして不正ファイルを送りつける。

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