アルテマはやっぱり弱かった〜携帯版FF IIモバイルコンテンツ・プチレビュー(番外編)(1/2 ページ)

» 2005年02月10日 18時06分 公開
[新崎幸夫,ITmedia]

 ファイナルファンタジー(FF)シリーズは、これまでいろいろやった。しかし、中でも強い印象を残しているのが「FF II」だ。

 なにしろ、“いきなりモンスターに襲われて全滅”からゲームが始まるのである。主人公は4人だが、そのうち1人は冒頭ではぐれ、なかなか出てこない。これは今から見ても、なかなか斬新なストーリー構成だったと思う。

 そんなFF IIが「P901i」にプリインストールされた。これを購入せずして、何を買うのか。筆者は迷わず「FF II」目当てでP901iを購入した(本文中に、ストーリー内容にかかわる説明があります。これから初めてプレイされるかたはご注意ください)。

PHoto (C)1988,2005 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
コンテンツ名 ファイナルファンタジーII
料金月額 無料(プリインストール)
対応機種 P901i(ほかの機種向けは2月下旬配信)
アクセス なし(2月下旬以降は「メニューリスト」-「ゲーム」-「ロールプレイング」-「ファイナルファンタジーi」)

 実は、FF IIの「衝撃のオープニング」はモンスターに襲われることだけではない。真の衝撃は、オープニングロールにあった。

 「はるかかなたの せかいに おいて……ながくつづいていた へいわが いま おわりをつげた(中略)はんらんぐんは フィンおうこくで たちあがったが(中略)へんきょうのまち アルテアへと てったいしなければ ならかった」

 てったいしなければならかった。これが世に名高い、FFシリーズ中最強ともいわれる誤植である。……内心ワクワクしながら確認すると、携帯版FF IIは「撤退をよぎなくされた」に変更されていた。個人的に、ちょっと残念ではある。

Photo

 余談はさておきプレイしてみると、随所にファミコン版との違いが見られる。まずパッと見で、グラフィックがきれいになった。キャラクターが驚くと、「!」のフキダシがでるなど、細かい表現力もアップしている。

 登場人物のセリフも、漢字かな混じりに。ファミコン版は全部ひらがなで、それはそれで味があったが、漢字のほうが読みやすいことは間違いない。実際に付き合わせたわけではないが、セリフの内容も微妙に変化しているようだ。

 ゲームセーブは、ダンジョン内でも行えるようになった。携帯でプレイする場合、空いた時間に10分だけプレイしたい……ということもある。だから、ダンジョン内でこまめに中断できる点はとてもありがたいのだ。

ゲームバランスがちょっと悪い?

PHoto

 実際に遊んでいると、結構サクサクプレイできることが分かる。ステータス画面の「コンフィグ」から「ダッシュ」を選べば、主人公が早歩きになる。これはプレイのテンポが早いほうがいい、という人にはお薦め。

 細かいところだが、戦闘時に全キャラクターが「たたかう」を選択する場合は、決定ボタンを押しっぱなしで次々と入力できる。なんだか戦闘がめんどくさいな……と思ったら画面を見ずに、決定キーを押したままでも問題ない(ふと画面を見たら全滅していた、という可能性もないではない)。

 少し気になったのは、ゲームバランスが一部悪いこと。さすがに詳しくは覚えていないが、ファミコン版もそうだっただろうか?

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