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» 2005年03月02日 14時45分 UPDATE

KDDI、RF IDリーダー搭載の携帯を開発

KDDIは、RF IDを読み取り可能な業界初の携帯を開発したと発表した。パッシブタグ用と、アクティブタグ用の2種類。今後実証実験を行うという。

[杉浦正武,ITmedia]

 KDDIは3月2日、RF ID(電子タグ)の読み取り機能を搭載した携帯試作機を開発したと発表した。発売時期や価格は未定。同機能を搭載した携帯は、業界初。

 開発したのは「パッシブタイプ」と「アクティブタイプ」の2種類。それぞれ、電源を持たず5センチ程度の近距離通信が可能な“パッシブタグ”を読み取るタイプと、電源を持ち最大10メートル程度の通信が可能な“アクティブタグ”に対応したタイプになる。

PHoto 左から、パッシブタイプとアクティブタイプ
パッシブタイプ アクティブタイプ
電子タグ仕様 ミューチップ 独自仕様
電子タグ周波数 2.45GHz 315MHz
電子タグIDビット長 128ビット(受信のみ) 64〜128ビット(送受信)
タグ読み取り距離 約5センチ 最大約10メートル
読み取り動作回数 約3000回 ―(約10時間)
タグリーダサイズ 38×100×15ミリ 38×80×10ミリ

 パッシブタイプは、商品に携帯をかざして非接触でRF IDを読み取る。これにより、商品の産地や流通履歴などを参照できる。流通業者が商品の運送、納品などの配送状況を管理することにも利用可能だ。

PHoto パッシブタイプの利用イメージ。製品に携帯を近づけ、ボタンを押す(2004年10月の「CEATEC JAPAN 2004」にて撮影)
Photo 製品の情報が表示された

 アクティブタイプでは、地下街の壁などに設置されたアクティブタグが送信するID情報を、離れた位置で受信できる。ポスターや案内板などに取り付けたタグから、周辺施設の広告や障害者向けのバリアフリー情報、危険を知らせる緊急情報などを取得することが考えられるという。

 RF IDの読み取りは、ソフトウェアベースで制御する。試作機は「W11H」をベースに開発したため、Javaを利用した。「商用化された場合は、BREW版ソフトの開発もあり得る。もっとも、現時点で特に予定はない」(KDDI)

 同社は今後、メーカーや産業界、研究機関と協力して実証実験を展開する予定。実用化に向けて、ビジネスモデルの検証やノウハウを蓄積するという。

PHoto 端末裏面。パッシブ型のほうがサイズが大きい理由は「実はパッシブでも端末から電力を送信しなければならず、その電力が100ミリワットと大きい」(KDDI)ためという

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