スマートフォンは急成長、PDAは縮小へ――IDC予想

» 2005年03月17日 09時37分 公開
[IDG Japan]
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 スマートハンドヘルドデバイスは2005年を通じて力強い成長が見込めるとIDCは予想、従来型のPDAの販売は落ち込むと示唆している。

 2004年10〜12月期の統計によれば、従来からあるペン入力型のオーガナイザーが市場で占める割合は31.4%。これに対してスマートハンドヘルド携帯電話は68.6%を占めている。全体ではこの四半期中に、スマートハンドヘルドの販売は42.7%増加した。

 スマートハンドヘルドの中で群を抜いているのは音声中心のサブカテゴリで、7〜9月期から10〜12月期にかけて89%の伸びを示した。

 Nokiaはこの市場で30.7%と最大のシェアを記録。次いでHP(17.4%)、PalmOne(10.6%)、新興のデバイスベンダーO2(8.9%)、Motorola(8.4%)が上位5社に入っている。

 PCハードウェアアソシエートアナリスト、マーシー・クレメント氏は、クリスマス商戦中の堅調なコンシューマー需要によってハンドヘルドの販売が押し上げられたと解説する。HPのiPaqやPalmOneのデータオーガナイザーといったペン入力式のモデルも、この商戦の恩恵を受けた。

 しかし2005年はこの分野では最低限の成長しか見込めないと同氏は予想、市場は機能豊富なスマートフォンに向かいつつあると指摘した。

 「ペン方式のデバイスはスマートフォンと違って、真のキラーアプリが存在しない」と同氏。

 IDCは2005年、スマートハンドヘルド分野で55%の成長を予想している。

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