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» 2005年04月21日 14時33分 UPDATE

携帯動画でBlogはもっと面白くなる──モビゾー

せっかく付いているのに、静止画ほどブレイクしていないのが“携帯動画”。これを“Blogにアップできるようにしよう”というのが、カヤックの“モビゾー”だ。

[後藤祥子,ITmedia]

 携帯に搭載されていながらなかなか使われないのが携帯の動画撮影機能。メールで送ろうにも各キャリア間での互換性の問題があることから、敷居が高い感はぬぐえない。

 そんな中、ちょっと面白いサービスが登場した。携帯動画をBlogに貼り付けられるサービス“モビゾー”だ(4月11日の記事参照)

 NTTドコモ、ボーダフォン、au端末で撮影した動画をメール添付して送信すると、動画がFlashに変換されモビゾーサーバに登録される。ユーザーはPCで自身のモビゾーページにアクセスし、Blogに公開したい動画を選んでアップする。

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 携帯から動画を送信すると、モビゾーサーバに登録される。メール添付可能な動画のサイズは3Mバイトまで


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 Flashで表示されるため、比較的プラットフォームを選ばず閲覧できる。特定の相手にしか見せたくない動画は認証コード付きで公開可能だ


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 「タグ」を押すと、入力エリアに差し込むためのURLを表示。ページ内の再生か別ウィンドウの再生かを選べる。「BLOG」ボタンは、ワンクリック投稿用のもの。押すとタイトルや本文を入力するエリアが表示され、投稿ボタンを押すだけでBlogにアップできる

 livedoor Blogやココログなど、いくつかのBlogサービスについては、あらかじめIDとパスワードを登録しておくことで、ワンクリックでのBlog投稿が可能。対応していないBlogでも、生成されたタグをコメント入力エリアに貼り付けることで動画をアップできる。

 PCからメール添付で送信した動画にも対応。利用可能な動画フォーマットはMPEG-4、AVI、DivX、XviD、QuickTime、WMV、Real、Huffyuvと幅広い。

 「これまでBlogに動画をアップするには、動画を撮影してPCに取り込み、適切なフォーマットに加工、サーバに転送してそのURLをリンクする──といったステップを踏む必要があった。この手間を簡略化して簡単に動画を扱えるようになれば、Blogユーザーのニーズに応えられる」。モビゾー開発を担当したカヤックのクリエーター、貝畑政徳氏は、開発の動機をこう話す。

なぜ無料なのか

 モビゾーは現状では無料で利用でき、保存可能な動画の最大容量も特に設定していない。その理由は「まずは使ってもらって、楽しさを知ってほしいから」(貝畑氏)だという。

 「使ってみて面白かったら、ユーザーの間で話題になる。そうなればBlogを運営する企業が、自社の付加サービスとして採り入れる可能性も出てくる」(同)。無料で公開しているモビゾーは“お試し版”という位置付けで、目指すのはOEMでの提供というわけだ。

 OEM版では、PCを介さず携帯からのメール送信のみでBlogにアップできる機能や、プレーヤーインタフェースのカスタマイズ、アップ可能な動画のサイズ拡張、携帯からの動画閲覧などの提供を予定している。

 ユーザーからの反響は予想以上で、「ブームになってから関心を示すだろうと思っていたBlog運営会社から、公開後すぐにいくつかのオファーが来た」(同)という、うれしい誤算もあったという。

Blogはもっと面白くなる

 カヤックは、「面白法人」と名乗るユニークな会社で、「他の会社がまだ手がけていない、新しくて面白いことをやる」のをモットーにしている。

 これまでも、ユーザーの投稿によって製品化や価格が決まるTシャツオーディションサイト「T-SELECT」や、面積で絵の価格を決める絵画販売ショップ「ART-Meter」などを手がけている。

 T-SELECTでは、好きなTシャツの絵柄や購入情報をBlogに貼り付けられるプラグインを開発。Blogを訪れたユーザーがTシャツを購入するとサイトオーナーにポイントが付加され、そのポイントでTシャツを購入できるというアフィリエイトの機能を持たせた。

 「Tシャツの絵柄でBlogにデザイン的な付加価値を付けられることに加え、広告効果もバカにならない」(貝畑氏)

 この1月には、Blog用プラグイン「ラクガキボード」も公開。Blogを見に来たユーザーが、手書きでイラストやコメントを残せる仕組みを用意した。「カヤックと、Flash開発を手がける関連会社クーピーをアピールするために公開した」ものが、3カ月で7000人ものユーザーを抱えるほどの注目を集めた。「Blog運営会社からも問い合わせがあり、商用化も検討している。海外で使っているユーサーもいて、目指すは海外進出(笑)」

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 白いボードだけでなく、背景に写真を置くこともできる。描かれたラクガキは、筆跡も含めて再生されるのが面白い


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