セキュリティって難しい 長期ロードテスト「P901iS」 No.14: (1/2 ページ)

» 2005年08月19日 22時51分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]

 気がついたら、前回カメラの話を書いてからもう2週間経ってしまいました。間が空きがちでどうもすみません。6月からP901iSを使い始め、気づけばもう丸2カ月が経過しました。そろそろラストスパートをかけなくちゃ、と思っています。

セキュリティ機能はFeliCaに対してのみ

 さまざまなセキュリティ機能が用意されているのは、P901iSの大きな特徴の1つです。901iSシリーズ共通の「遠隔ロック機能」(端末を紛失したときなど、外から電話をかけてロックをかける)のほか、端末を一定時間操作しないと自動的にロックがかかる「タイマーロック」、メニューキーの長押しでロックがかかる「ワンタッチロック」と、合計3種類のセキュリティ機能が用意されています。

 ここで強調したいのは「これらの新しいセキュリティ機能は、すべて“ICカードロック”、つまりFeliCaチップ(おサイフケータイ)に対してかかっている」という点です。話題になった“顔認証”は、これら3つのロックを解除するために使われています。顔認証にはオムロンの技術を利用している……という話は過去記事をご覧ください(6月7日の記事参照)

 メールや電話帳、メモといった、端末内に保存されているデータに関してロックをかけたり、自分以外の人が操作できないようにすることも可能です。ただしこちらは、端末暗証番号やPINコード(FOMAカードに対する暗証番号)を使います。どちらも4〜8桁の数字で、いわゆる従来通りのロックです。

 以下、セキュリティ機能について、2カ月間使ってみての感想を書こうと思います。かなり恥ずかしい話もあるのですが、1ユーザーの間抜けな告白ということでご容赦を。

タイマーロックは確かに“超強力”

 P901iSを使い始めてすぐのころの話です。おサイフケータイ機能を使おうとしたのですが、「お金はチャージしてあるはずなのに、お店でEdyが使えない」という局面に何度か遭遇しました。EdyのリーダーライターにP901iSをかざしても、くっつけても、ピクリとも反応しないのです。

 私も相当うろたえましたが、お店の人にもずいぶん恐縮されてしまいました。

ヨシオカ「あれ? 反応しないなぁ……ごめんなさい、現金で払います」

店員「お客様、申し訳ありません! 感度が悪いのでしょうか」

ヨシオカ「いえ、たぶんこれは私のせいではないかと」

などというやりとりを3回くらい(!)繰り返してから、ようやく原因に気づいたのです――FeliCaに、タイマーロックがかかっていたということに。は、恥ずかしい〜!

 記事の検証用にいろいろな設定をいじっていて、無意識のうちにタイマーロックをかけてしまったんですね。FeliCaロックがかかっている状態で使おうとすると、ロックを解除するようにメッセージが出てくるのかと思ってたのですが、甘かった。ただ反応しなくなるだけなので気づきませんでした(8月12日の記事参照)。「そんな間抜けはおまえだけだ」と言われてしまうと、返す言葉もないのですが……。

 ロックをかけた本人にも分からないくらいですから、ある意味最強のセキュリティロックではあるのですが、いざレジでお金を払おうというときに端末が反応しないのはものすごく焦ります。おサイフケータイでお金を払うときには大抵端末を閉じているので、「暗証番号は?」とか「顔認証をしてください」といったメッセージが背面ウィンドウに出るようになると、親切なのではないでしょうか。

FeliCaロックがかかっている状態だと、液晶の上の部分(右)と背面のプライベートウィンドウ(左)に「IC」と書かれた鍵マークが現れる

そして私は顔認証機能を使わなくなった

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