「SA700iS」のGPS機能を解剖する(1/3 ページ)

» 2005年09月26日 16時25分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 まもなく登場するFOMA「SA700iS」は(8月2日の記事参照)、特徴のはっきりした実に分かりやすい端末だ。主だった特徴としては、下記の3点が挙げられる。

  • FOMA初のGPS対応
  • 三洋電機初のFOMA端末
  • プラットフォームにBREWを採用

 三洋電機でSA700iSの企画に携わった横田希氏の話から、同端末の魅力を探っていこう。

メイン機能はGPS──EZナビウォーク相当の機能が無料で

 「メイン機能はGPS」。横田氏はSA700iSについて、そう言い切る。これまでau端末の専売特許に近かったGPS機能だが、位置情報活用に対する期待が盛り上がり始めている。そして緊急通報機能の強化に関して総務省が2007年以降、GPS機能の標準搭載を打ち出したことで(2004年5月18日の記事参照)、各社はGPS機能付端末の開発を急いでおり、ボーダフォンも初のGPS端末を発表している(9月7日の記事参照)

 FOMAで始めてGPS機能を搭載したSA700iSは、ダイヤルボタン下部に「いちおしナビ」ボタンと名付けたGPS専用ボタンが用意されている。短押しすればナビゲーションメニューが表示され、長押しすればすぐにGPSの位置測位が始まる。「今まではアプリを起動してから階層が深かった」と横田氏。徹底して、GPSを活用してもらおうという思想で、各ポイントが作り込まれた。

 注目したいのは、メニューから選べるナビゲーション機能だ。目的地を設定すると、地図上でたどるべき道が表示され、ユーザーの移動に合わせて現在位置が変化する。KDDIが提供するEZナビウォークと同等の機能だが、異なる点もいくつかある。

 1つは進行方向に向かって地図が自動回転することだ。カーナビでいう「ヘディングアップ」を意味する。これまでのナビゲーションサービスは基本的に上が北となっており、地磁気センサーを搭載した端末のほかは、ユーザーが操作しなければ地図は回転しなかった。ヘディングアップを可能としたことで、とにかく地図の上のほうに進めば、目的地にたどり着く。カーナビでもヘディングアップのほうが分かりやすいといわれており、よりユーザーフレンドリーな仕様といえるかもしれない。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月18日 更新
  1. 縦折りスマートフォン6機種のスペックを比較する サイズ/カメラ/価格の違いは? (2024年04月17日)
  2. ソフトバンク版iPhone 15 Pro、Pixel 8 Proの一部容量が実質24円 1年で買い替える人向け「新トクするサポート(プレミアム)」の内訳とは (2024年04月17日)
  3. 「ポケモンGO」大幅アップデート より自分に近いスタイル変更、現実世界を反映したビジュアルなど (2024年04月16日)
  4. Back Marketの「リファービッシュ製品」が中古と違うワケ 売れ筋はiPhone 13、バッテリー“100%保証”の計画も (2024年04月17日)
  5. 「なめてんの?」前澤友作さん、Metaの“他責的声明”に激怒 著名人なりすまし広告問題で (2024年04月17日)
  6. 「改正NTT法」が国会で成立 KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルが「強い懸念」表明 (2024年04月17日)
  7. HMDとハイネケン、透明で“退屈な”折りたたみ携帯を発表 (2024年04月17日)
  8. ソフトバンク、「新トクするサポート(プレミアム)」を4月18日に開始 対象機種は? 現行プログラムとの違いは? (2024年04月16日)
  9. バッファロー製Wi-Fiルーターに脆弱性 対象機種は今すぐファームウェア更新を (2024年04月17日)
  10. 「au PAY プリペイドカード」が4月23日にリニューアル タッチ決済に対応 「バーチャルカード」としての発行も可能に (2024年04月17日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年