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» 2005年09月07日 14時40分 公開

海外5カ国でもGPSナビ――「903T」

ボーダフォンは、海外でもGPS機能を使ったナビゲーションサービスを行える携帯「903T」を10月上旬以降発売する。QualcommのW-CDMA対応チップ「MSM6250」を搭載。

[ITmedia]

 ボーダフォンは9月7日、海外でもGPS機能を使ったナビゲーションサービスを行える携帯「903T」を10月上旬以降発売すると発表した。日本国内向けの端末で、海外展開の予定はないという。

 同日発表したナビゲーションサービス「Vodafone live!NAVI」(9月7日の記事参照)に対応。海外でも使えるナビアプリ「ゼンリンいつもナビ」が端末にプリインストールされ、現在地の確認や周辺情報検索を行える。VICS(Vehicle Information and Communication System)を利用した渋滞情報も取得できるため、自動車の助手席からナビする形のドライブナビとしても使えるという。ナビ機能は海外ローミング先でも利用可能で、これは「世界で初めて」(ボーダフォン)。

Photo


 W-CDMAの通信チップとして搭載したのは「Qualcommの(W-CDMA対応チップ)MSM6250」(ボーダフォンメディアサービス部の山下忠弘氏)。GPS機能も同チップ内蔵のものを使っている。OMAが標準化を進めている仕様(SUPL:Secure User Plane Location)のドラフト版に準拠した。「端末メーカーがどこの通信チップを積むかは分からない。Qualcomm以外のチップを積んでも対応可能にするため」(山下氏)。なお、GPSアプリはJavaのVアプリで提供される。※9月13日付記:GPS機能の詳細について、追記させていただきました ※9月14日付記:A-GPS用サーバなどの記載を訂正させていただきました。

 ナビ機能への対応に伴い、902Tでメディアプレイヤーに割り当てられていた右上のアイコンがナビゲーションアイコンになった(左)。中の画面はナビの第一階層。位置情報は写真に付加することも可能。写真を撮ってメニューを呼び出すと、どの位置情報を付加するかを選べる(右)。もちろん海外の位置情報も付加できる


 プリセットされるゼンリンの「いつもナビ」。階段の少ないルートや屋根の多いルートなど、利用シーンに合わせたルート検索に対応する

 本体機能とデザインは、前モデルの「902T」を継承。回転2軸ヒンジ機構のボディに2.4インチのQVGA液晶が搭載され、ディスプレイ部を表にして折りたたんた状態でナビゲーション操作を行える。カメラはオートフォーカス対応の192万画素MOSを採用。最大でUXGA(1600×1200ピクセル)の静止画を撮影できる。8月17日からサービスが開始された「着うたフル」にも対応する。

 ターゲットユーザーについては、「幅広いユーザー層に使ってほしい」とボーダフォン プロダクト企画部の森一幸氏。「コアターゲットはアウトドア派の20代の男性。海外やビジネスシーンで役立つ」(同)とした。



 側面のボタンレイアウトは902Tと同じ。左側面にSDカードスロットとイヤホンジャック、右側面にカメラボタンや上下キーなどを備える


製品名 903T
通信方式 国内:W-CDMA、海外:W-CDMA、GSM(900/1800/1900MHz)
サイズ(幅×高さ×厚み) 約50×111×25ミリ
重さ 約149グラム
連続通話時間 W-CDMA:約180分 GSM:約320分
連続待受時間 W-CDMA:約400時間 GSM:約270時間
メインディスプレイ 2.4インチQVGA 約26万色TFT液晶
サブディスプレイ 1.1インチ112×112ピクセル 約6万5000色TFCC液晶
カメラ メイン:AF機能付き有効192万画素MOS、サブ:有効31万画素CMOS
外部メモリ SDメモリ(64Mバイト同梱)
ボディカラー ブレイズオレンジ、ディープシルバー、ヘイズホワイト
日本語入力 モバイル ルポ
備考 GPS対応(電子コンパス非搭載)、Bluetooth、赤外線ポート、カスタムスクリーン、バイリンガル、QRコード読み取り


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