ボーダフォンは10月上旬以降、GPS機能を利用したナビゲーションサービス「Vodafone live!NAVI」を開始すると発表した。対応端末「903T」の発売に合わせてスタートする。
携帯で現在地の確認や周辺情報検索、目的地までの最適なルート検索などを行えるサービス。現在地を測位してメール送信する「現在地メール」や、写真に撮影場所の位置情報を付加する機能などコミュニケーション用途の機能も用意した。
「GPS利用の月額利用料金はかからない」とボーダフォンメディアサービス部の山下忠弘氏。コンテンツサービスの利用料金と地図などの取得にかかるパケット通信料を払ってサービスを利用することになる。
GPSサービスで先行する他キャリアに対するアドバンテージは、海外ローミングへの対応。「海外から“ここにいる”とメールしたり、ロンドンで撮った写真に位置情報を付けて送ったりできる」のに加え、渡航先の地図表示や目的地までのルート案内、タウン情報や観光ガイドなどのサービスを利用できる。豊富なW-CDMA/GSM端末のラインアップや、海外の多くの地域で利用できる通話やEメール、Webアクセスなど“海外利用で他キャリアに先駆けた”ボーダフォンの強みをGPSサービスでもアピールしたい考えだ。
サービス開始当初の海外対応エリアは英国、オランダ、スペイン、ドイツ、香港の5つの国と地域で、対応エリアは順次拡大する予定。「NAVITIME」(ナビタイムジャパン)、「ゼンリンいつもナビ」(ゼンリンデータコム)、「地球の歩き方」(日本エンタープライズ/ダイヤモンド・ビック)の3コンテンツが海外Vodafone live!NAVIに対応する。
なお、当初対応する5つの国と地域以外でもGPS機能は利用できるが、測位の成功率や測位時間、利用できるサービスなどに制限があるという。
国内向けには12のコンテンツプロバイダから対応サービスが提供され、903Tには「ゼンリンいつもナビ」がプリインストールされる。
GPSコンテンツ開発の仕様は、「Webコンテンツ開発の仕様についてはオープンにするが、Vアプリは個人情報保護などセキュリティの観点から限定されたコンテンツプロバイダのみに公開する」としている。
今後のナビ機能搭載端末の開発については「ここ1、2年で(対応端末の)比率を上げる予定」というに留めた。
コンテンツ | 提供元 | 内容 |
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ゼンリンいつもナビ | ゼンリンデータコム | その日の天気に合わせて「屋根の多いルート」などの検索、ガイドが可能 |
NAVITIME | ナビタイムジャパン | 電車、飛行機、車、徒歩すべての移動に対応したルート検索が可能 |
まっぷるガイド | エムティーアイ | まっぷるガイドの情報を地図上に表示可能 |
ケータイ地図MapFan | 三井物産 | きれいな地図で現在地をすぐに表示するとうたう |
Vodafone Map | ボーダフォン | 多彩な検索方法で目的地周辺地図を表示可能 |
乗換案内 | ジョルダン | 最寄り駅を現在地から検索可能 |
ATIS交通情報 | 交通情報サービス | 地図上に自分や友達がいる場所を表示可能 |
道路交通情報 | エムティーアイ | 全国の交通情報を「動く渋滞地図」で配信 |
ナビダス渋滞予報 | エディア | 現在地周辺の交通情報を確認可能 |
ぐるなび | ぐるなび | 現在地周辺の飲食店を検索可能 |
超らーめんナビ | エディア | 現在地周辺のラーメン店を検索可能 |
地球の歩き方 | 日本エンタープライズ | 海外で現在地周辺情報を検索可能 |
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