「Xperia 1 VIII」発表 背面デザイン刷新で望遠カメラ強化 約23.6万〜30万円前後

» 2026年05月13日 11時00分 公開
[金子麟太郎ITmedia]

 ソニーは5月13日、最新のフラグシップスマートフォン「Xperia 1 VIII」を発表した。本作は、ソニーが長年培ってきたカメラ、テレビ、オーディオの技術を独自のAI「Xperia Intelligence」によって統合し、体験価値により磨きをかけた1台だ。国内向けオープン市場向けモデルは2026年6月11日に発売、キャリアモデルは6月中旬以降の展開を予定している。

 Xperia 1 VIII(オープン市場向けモデル)のメモリ/ストレージ構成および市場想定価格は次の通りだ。

  • 12GB/256GB:23万6000円前後
  • 12GB/512GB:25万2000円前後
  • 16GB/512GB:26万9000円前後
  • 16GB/1TB:30万円前後
ソニー RAW ソニーの新型フラグシップスマートフォン「Xperia 1 VIII」
ソニー Xperia 1 VIII ソニーが培ったαやブラビアの技術を独自のAIで統合し、最高峰の体験価値を目指した

 デザイン面では、これまでの象徴であった縦長のカメラバーを廃止し、スクエア型のカメラモジュールを採用するという大きな刷新が行われた。コンセプトは原石を意味する「ORE(オーア)」であり、背面ガラスやフレーム、カメラバンプの質感を統一した「OREテクスチャー」を独自開発した。この仕上げにより、端末全体が1つの原石の塊のような高い一体感を実現している。背面は従来通りフロストガラスを採用し、金属パーツとの合わせ込みを強化した。

ソニー Xperia 1 VIII Xperia 1 VIIIの実機
ソニー Xperia 1 VIII デザインコンセプトは原石を意味するOREだ。背面ガラスやフレームの質感を統一したテクスチャーで、一体感のある所有感を演出している

 カメラ機能は、本機で特に進化したポイントの1つだ。背面の3眼カメラは全て約4800万画素(48MP)のセンサーで統一された。特に望遠カメラのセンサーは、前機種比で約4倍となる1/1.56型へと劇的に大型化されており、どの焦点距離でもフルサイズ並みの暗所性能を手に入れている。従来の可変式光学ズームに代わり、高画素センサーからの切り出し(クロップ)を活用することで、画質を維持しながらセンサーの大型化を優先させた形だ。

ソニー 48MP 背面は全レンズが4800万画素だ。望遠センサーは前機種の約4倍に大型化され、望遠域でも圧倒的な暗所性能と高精細な描写を両立している

 新機能「AIカメラアシスタント」の搭載も注目だ。これはAIがシーンを認識し、一眼カメラのクリエイティブルックをベースとした最適な色合いをリアルタイムで提案するものだ。さらに、ソフトウェア処理の向上により、全てのレンズで広いダイナミックレンジと低ノイズを実現する重ね合わせ処理が導入された。つまり、大型化した新センサーのハードウェア性能と、このRAWマルチフレームのソフトウェア処理が組み合わさることで、どのレンズを使っても高画質での撮影が可能になる。

ソニー AIカメラ カメラの進化はAIアシスタントや望遠カメラの刷新が柱だ。特に望遠はセンサーの大型化により、あらゆる焦点距離で一眼並みの描写を誇る
ソニー テレマクロ テレマクロ撮影は待望のオートフォーカスに対応した。センサーの大型化によって美しい光学ボケが得られ、瞳AFやタッチAFを使って気軽に接写を楽しめる
ソニー RAW Xperia 1 VIIIでは、大型化した新センサーのハードウェア性能と、このRAWマルチフレームのソフトウェア処理が組み合わさることで、どのレンズを使っても高画質での撮影が可能だ

 ディスプレイは、約6.5型かつ19.5:9のアスペクト比を維持しており、前機種であるXperia 1 VII相当の感動画質を実現している。ブラビアのエンジニアが監修した技術により、屋外の直射日光下でも高い視認性を確保する機能などを備えている。スピーカーも新開発のフルステージステレオスピーカーへと進化し、音量は前機種比で12%向上した。また、最新のワイヤレスイヤフォン「WF-1000XM6」との組み合わせにより、駅などの混雑環境でも音飛びをほとんどなくせるという。

ソニー ディスプレイ ディスプレイは、ブラビアのエンジニアが監修した技術により、屋外の直射日光下でも高い視認性を確保できる
ソニー スピーカー オーディオは新開発のスピーカードライバーに進化した。コンサートホールの最前列にいるような臨場感あふれる体験をスマートフォンで実現する

 プロセッサには、最新のSnapdragon 8 Elite Gen 5 Mobile Platformを搭載した。これによりAI処理やグラフィックス性能が大幅に向上しながらも電力効率が改善され、5000mAhのバッテリーで「2日持ち」のスタミナを実現している。また、国内向けモデルとして引き続き5Gミリ波にも対応している。3.5mmイヤフォンジャックや最大2TB対応のmicroSDメモリカードスロット、専用シャッターボタンなどの実用的な機能も先代から引き継いだ。

 このように、Xperia 1 VIIIは大胆なデザイン刷新とセンサー大型化という、シリーズの大きな転換点を示すモデルといえる。クリエイターに寄り添うというソニーの一貫した哲学は継続し、最先端のAI技術と熟成されたハードウェア技術が融合した1台でもある。ソニーは、1TBの大容量モデルを含む4つのバリエーションを展開し、限定色のネイティブゴールド(オープン市場限定)なども用意する。

 Xperia 1 VIII向け専用アクセサリーとして、本体のカラーや質感と調和する専用の「Style Cover with Stand」を用意する。市場推定価格は5500円前後だ。このカバーは動画視聴に便利なスタンドを備えるほか、ストラップホールやリングストラップも付属する。

ソニー 発売日 国内向けSIMロックフリーモデルは2026年6月11日発売だ。大容量モデルや限定色など、ユーザーのニーズに合わせた多彩な選択肢が用意されている

発売に伴うキャンペーン・イベントの情報

 Xperia 1 VIIIの発売に際して、ソニーはユーザーが実機を体験できる機会や、お得な購入特典を複数用意した。

 まず1つは「Xperia 1 VIII 発売記念キャンペーン」だ。対象期間中の購入・応募により1万円相当をプレゼントする他、事前エントリー(2026年5月13日から6月10日まで)を済ませた人に5000円相当を加算し、合計1万5000円相当を還元する。

 実機をいち早く体感できる場も設ける。5月15日には新商品体験イベントを開催し、同日19時からは開発者が製品の進化とこだわりを語るYouTube生配信も実施する。翌16日からは、全国5カ所のソニーストア(札幌・銀座・名古屋・大阪・福岡天神)にて「New Xperia Touch & Try」を行う。製品展示に加え、内部構造を把握できる分解展示や、開発者による接客、トークショー(銀座・大阪)など、より深く製品を知ることができるコンテンツを用意する。

 購入を検討する人にとって要注目なのがXperia Loungeのプラチナランクユーザーを対象とした「プラチナモニタープログラム」だ。これは、発売前に新機を先行体験し、開発者との座談会を通じて直接声を届けることができる特別なプログラムだ。

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