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» 2005年12月05日 15時29分 UPDATE

韓国携帯事情:ブロードバンド大国ならでは PC連動サービス (1/2)

インターネット利用率の高い韓国では、携帯電話とPCを連動させた、さまざまなサービスが提供されている。PCは携帯向けサービスの利用を促進するツール。逆に携帯電話がPCと連動するというのもメリットとなる。

[佐々木朋美,ITmedia]

 「Naver」や「Daum」といったポータルサイトや、待受画面などを提供しているコンテンツプロバイダなど、携帯電話関連サイトはたいてい、SMSを送信できるサービスを提供している。ここでWebメールのように画面に本文を入力すれば、一度に複数の相手にSMSを送ることが可能だ。送信料の30ウォン(約3円)/1通は、携帯電話の料金とともに請求される携帯電話決済や、サイバーマネーなどを利用して支払う。

 ポータルサイトなどが提供しているメッセンジャーソフトでも、SMSの送受信が可能だ。KTFが8月から「Cool Shot」というサービスを展開している。これはポータルサイトのDaumやMSN、Nateと提携し、それぞれが提供するメッセンジャーでSMSの送受信ができるようにするサービスだ。主にオフラインの仲間をチャットに誘ったり、都合を聞いたりするのに利用されることが多いようだ。

coolshot.jpg
KTFの「Cool Shot」サービスにより、PCと携帯電話とでSMSのやり取りができる

 MicrosoftのMSNメッセンジャーにも、SMSの送受信機能として「フォン友達」という機能がある。

 フォン友達の利用には、携帯電話キャリアや電話番号などの登録が必要となる。SMSを送る相手は、携帯電話番号をMSNメッセンジャーに登録するだけで完了する。MSNメッセンジャーでは通常、オンラインの仲間は赤、オフラインの仲間は緑のアイコンで表示されるが、フォン友達はその下に黄色で示され、チャット仲間と区別される。

 MSNメッセンジャーによる携帯電話との会話も、フォン友達用のチャットウィンドウで行う。逆にMSNメッセンジャーからのメッセージを受けた人も、通常のSMSを利用するように返事を送信すればMSNメッセンジャーに返されることとなる。

 SMSやメッセンジャーは韓国がユーザが日常的に利用しているサービスであるため、こうした連動サービスが提供されるのも当然の流れといえるだろう。

モバイルポータルの座を握るのは……

 韓国の携帯電話も、「キャリアのポータルサイトにアクセスしやすい仕組みが用意されている」という面では日本のiモードやEZwebと同様だ。例えばSKTの携帯電話で「NATE」ボタンを押すと、SKTが運営するNATEのトップメニューが自動的に表示され、そこからさまざまなサイトにアクセスするというのが基本となっている。逆にいうと、PCのようにポータルサイトを自由に変更できる仕組みがないため、携帯電話のインターネットサービスでも一般ポータルサイトは不利な状況に置かれている、ともいえる。

 しかしそうした状況にも負けじと、ポータルサイトはユーザを呼び入れる独自のサービスを展開している。

 Daumでは、携帯電話用ポータルサイト「Mobile Daum」にPC上からログインできるサービス「フォンでDaum」を提供している。Daum会員が同サービス上で電話番号を入力すれば、携帯電話にSMSメッセージが送られてくる。このメッセージ内容に従い、インターネットサービスに接続すればすでにログインした状態でMobile Daumを表示してくれるというものだ。

 またNaverでは、KTF用サービス「ポップアップNaver」を提供している。「ポップアップNaver」を携帯電話に設置すると、検索はもちろんのことeメール/ブログなどをチェックして書き込みを行ったり、ニュースや天気情報を知らせてくれたりする。特にニュースは携帯電話がスタンバイの状態でも10分ごとに自動アップデートされる。

 「ポップアップNaver」は、PCでNaverに接続して「携帯電話に転送」ボタンをクリックするだけで、携帯電話に転送および設定が行われる。

 このようにあの手この手でモバイルサイトの利用量を増加させようとしているポータルサイトだが、そんな彼らの試みにいっそう弾みのつく処置が10月にとられた。

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