Nokia、三洋との提携など今後の端末戦略を語る 3GSM World Congress 2006

» 2006年02月16日 16時24分 公開
[末岡洋子,ITmedia]

 最大手の携帯電話メーカーであるフィンランドのNokiaは、今年も50台近くの携帯電話を提供する予定だ。2月15日、スペイン・バルセロナで開催中の「3GSM World Congress 2006」にて、同社のブロードアピール・マーケティング担当ディレクタであるマッティ・クオレヤルビ氏と、同社広報のキース・ノワーク氏の両氏に、今後の端末戦略、三洋電機との合弁会社設立などについて話を聞いた。

マッティ・クオレヤルビ氏

ITmedia 世界マーケットシェア第2位の米Motorolaは「RAZR」(2005年3月11日の記事参照)で大成功を収めています。御社の端末戦略について教えてください。

マッティ氏 「Nokiaの市場シェアは、2005年第4四半期時点で34%、2005年通年で33%を獲得しています。昨年我々は、56台の端末を発表しました。エントリーモデルから、ファッション端末、マルチメディア端末、3G端末、無線LAN機能やモバイルTVをサポートするハイエンドまで、実に幅広いポートフォリオです。今年の3GSMの会期中はミッドレンジ端末を3機種発表しましたが(2月14日の記事参照)、ミッドレンジは非常に重要で、成功している分野です。たとえば「Nokia 6136」は、UMA(Unlicensed Mobile Access)をサポート、8倍デジタルズームが可能な130万画素カメラを搭載、FMラジオもサポートし、価格は300ユーロ以下を実現しました。

 Nokiaが端末で重要視しているのは、デザイン、機能、使い勝手です。たとえば、折りたたみ式でもヒンジの側面を押すだけで開くモデルがあり、素材も皮やメタリックを使い分けています。たとえば、「Nokia 3250」(2005年9月27日の記事参照)は、電話、カメラ、音楽の3機能を使いやすく組み合わせました。ツイストすることで、カメラと音楽機能が切り替わります。昨年は音楽携帯の年でしたが、Nokiaは音楽再生機能を持つ端末を合計約4600万台出荷しました。

フォーカスは顧客を理解し、ターゲット顧客に適切な端末を出すこと。適切な端末とは、適切な技術と適切なデザインの両方が揃った端末です。そのために消費者のリサーチを行っており、世界にあるデザインセンターでは、25カ国から125人のデザイナーがコラボレーションしています。

今年も昨年とほぼ同じ台数の端末を発表する計画です。なお、3G端末ですが、昨年は56台中15台が3G端末でした。今年もこの傾向が続くと見ています」

ITmedia 2月14日に発表した三洋電機との提携(2月14日の記事参照)について、教えてください。

キース氏 「CDMA端末に関して、2社で合弁会社を立ち上げて端末を供給していくというものです。地域的には、Nokiaが強いのはブラジル、北米市場で、三洋が強いのは日本、北米市場。分野としては、Nokiaがエントリーからミッドレンジであるのに対し、三洋はハイエンドです。つまり、2社がともに強い北米市場でも範囲が重なっていません。このように、重なる部分は少なく、2社が合体することで得られるメリットは大きいといえます。

 シェアで見ると、Nokiaが約13%、三洋が約7%で、両社が合体すると世界でもトップクラスのCDMA端末ベンダーとなります。このように、両社の合弁企業は、1+1は2以上の効果を生むことでしょう。

新会社は、出資比率などはまだ未定ですが、双方の本体とは独立した事業体を持ちます。ブランドに関しては、Nokia、三洋とも強いブランドなので、今後話し合って決めていく計画です」

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月19日 更新
  1. IIJに聞く“eSIMサポート”の裏側 「つながらない」「消した」なぜ起こる? 現場が打つ次の一手 (2026年09月18日)
  2. 出そろった「iPhone 18 Pro」の価格を4キャリアで比較 ソフトバンクが衝撃の安さ、楽天モバイルが異例の施策 (2026年09月13日)
  3. 「iPhone 18 Pro」は何が進化した? 「iPhone 17/17 Pro」とスペックを比較 全て20万円超えの価格が悩ましい (2026年09月10日)
  4. iPhone Duoを「開いたままでも片手で持てる」ケース登場 ESRが新製品発表、日本で急成長の理由とは (2026年09月17日)
  5. 「Suicaのペンギン」卒業騒動にまつわる背景と誤解 JR東日本に聞いた (2025年11月14日)
  6. 15日配信「iOS 27」の新機能まとめ Siri AIの恩恵を受けられる機種は? 画像編集やSafariにも注目 (2026年09月14日)
  7. ドコモのiPhone、iOS 27でRCSに対応 3キャリアのiPhoneとAndroidで利用可能に (2026年09月17日)
  8. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  9. Androidでおサイフケータイを使いたくない理由 初期化で消えないデータと売却時の落とし穴 (2026年09月19日)
  10. 「世界初」ソフトバンクらが成層圏HAPSのリアルタイム追尾とレーザー測距に成功 光無線通信へ大きな一歩 (2026年09月17日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー