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» 2006年03月03日 00時05分 UPDATE

ソニー・エリクソンに聞く「SO902i」(デザイン編):「premini」のDNAを受け継ぐストレート型端末──「SO902i」誕生物語 (1/2)

902iシリーズの中で唯一、詳細が非公開で発売日も未定だった「SO902i」が、いよいよリリースの日を迎える。他社の902iとは一線を画す「FOMA STICK」の魅力を聞いた。

[園部修,ITmedia]

 ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ初のFOMA端末であるとともに、902iシリーズ中唯一のストレート型端末という点でも注目を集める「SO902i」。2005年10月から11月にかけて実施した弊誌の「クイックポール」でもユーザーからの熱い支持を集めた本機が、いよいよ発売になる(3月2日の記事参照)

 SO902iのコンセプトとデザインについて、商品企画を担当した松浦可奈氏と、デザインを担当した鈴木茂章氏に話を聞いた。

「多機能をシンプルに使いこなすための端末」

Photo 商品企画を担当したソニー・エリクソンの松浦氏

 ソニー・エリクソンは、SO902iを紹介するとき「FOMA STICK」というキーワードを用いる。SO902iが、902iシリーズに共通の豊富な機能をコンパクトな「スティック型」のボディに収めている点が大きな特徴だからだ。一時期FOMA端末はほとんどが折りたたみ型か回転2軸型だったが、最近は702iシリーズでも「D702i」がストレート型を採用するなど、復権の兆しがある。

 SO902iがストレート型を選んだのは、「3メガピクセルカメラを搭載した端末として国内で最小・最軽量を目指した」(松浦氏)からだ。しかし、「最小」を追求しながらも、デザイン感や機能を損なわないよう配慮した。

 902iシリーズはハイエンドモデルだけに非常に高機能だが、SO902iではそれらの機能がとても簡単に使いこなせるように考えられている。松浦氏は「『撮る』『見る』『話す』といった一連の動作がすべて片手でできる」点を一例として挙げた。

「premini」のDNAを継承したボディ

Photo デザインを担当したソニーデジタルデザインの鈴木氏

 ボディーのデザインは、直方体をベースにしながらも、初代「premini」の特徴的なアンテナ形状を模した曲線を上部に配すなど、スタイリッシュな仕上がりだ。ストレート型の場合、折りたたみ型のように、開いた状態と閉じた状態といった形状の変化がない。そのため、SO902iはカメラのある背面側とダイヤルキー側の両面が“表”であるという考えでデザインしている。ソニー・エリクソンが「デュアルフロントデザイン」と呼ぶSO902iのスタイルは、確かにどちらから見ても美しい。

 側面にV字型のミゾを設けているのもポイントの1つ。これにより、握ったときの持ちやすさや、側面にあるボタンの押しやすさを実現している。「例えば[プッシュトーク]ボタンなどは、押しながら話す必要があるため、ボタンの押し心地は重要」だと松浦氏。V字型のミゾは、丸いミゾより底部が鋭角になる分、同じ深さでもより深く感じられるという。

 また鈴木氏は「端末下部のミゾは、握ったときに自然に小指がかかるよう、心持ち斜めにしてある」と微妙なライン取りの秘密を話した。この斜めのラインは、電話として縦に持ったときも、カメラとして横に構えたときも指がかかりやすいような角度になっている。

PhotoPhoto SO902iの左側面(左)と右側面。V字型のミゾがデザイン上のポイントで、ボタンの押しやすさと握りやすさを追求している。上部のカーブはpreminiの特徴的なアンテナ部を模したものだ。また、下部のミゾは指がかかりやすいようほんの少しキー側に曲がっている
Photo 左側面のプッシュトークボタン周辺に寄ってみた。V字のミゾは、ボタンを押したときに丸いミゾよりも深く感じられる

 スピーカーを上部に配置したのもデュアルフロントデザインを意識してのこと。「背面にスピーカーがあると、穴が見えてしまうという問題があったが、上部に設けたことで外観がすっきりした」と鈴木氏。上部にスピーカーがあるため、音楽の再生時などによりクリアなサウンドが楽しめるという効果もある。

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