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» 2006年03月20日 23時26分 UPDATE

LG電子、KTFの端末製造子会社を買収

KTFの携帯電話製造子会社「FTFT」を、韓国LG電子が買収。Pantechグループにシェア2位の座を奪われたLG電子が巻き返しに出る。

[佐々木朋美,ITmedia]

 韓国LG電子は3月17日、「KTFT買収説に対する照会公示要求に対する照会公示回答」で、KTFTを買収することを明らかにした。

 LG電子と、KTFの子会社であるKTFは15日、LG電子がKTFTの株式持ち分買い入れを通じて、経営権を買収する合意書を締結した。具体的な買収の価格や時期は未定で、両社の話し合いによって決定する。

 この買収は「R&D、購買およびマーケティングなどでシナジー効果を創出し、国内の需要の競争優位を確保することで、次世代携帯電話事業をリードするためのもの」であるとしている。

 KTFTは「EVER」のブランド名で韓国市場に携帯電話を販売しているメーカーだ。KTFが73.05%の持ち分を保有している。韓国の報道によると、KTFはこのうちの大部分を400〜500億ウォンで売却する。

 現在韓国では、KTFTも含めた6メーカーが競争中で、KTFTはDMB端末など先端の端末をラインアップに持たず、市場占有率・知名度ともにそれほど高くはないメーカーだ。そのため昨年Pantechグループが「SKY」ブランドのSK Teletechを買収した時(5月16日の記事参照)のような強烈なインパクトはない。

 今回の買収で、両者に具体的にどんな効果があるのかは、いまだ予想が飛び交っている状態だ。それでもLG電子がKTFTを買収すれば、Pantechグループとの2位争いから抜き出る1つの材料にはなる。

 韓国の證券会社である大信證券の公開リサーチ資料によると、LG電子は韓国市場で2005年に約271万台の携帯電話を市場へ供給。302万台を供給したPantechグループから2位の座を奪われる形となった。しかし年間80万台レベルの端末供給を行っているKTFTを買収することにより、再度2位の座を確保することが可能となる。

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