通話/メールの利用頻度減少、ユーザーは“それ以外”の機能も携帯に望む──イプシ・マーケ研調べ

» 2006年07月06日 22時11分 公開
[ITmedia]

 イプシ・マーケティング研究所は7月6日、「携帯電話の利用に関する調査(IV)」の結果を発表した。同調査は5月25日から6月7日にかけて携帯電話/PHSを利用するインターネットユーザーを対象に、同研究所サイトのアンケートにより調査・集計したもの。有効回答数は2114。

 調査によると、携帯電話の1日の利用割合は「メール」が約5割と最も多く、続いて「通話」が約3割、「Web閲覧」が1.5割と続く。「通話」と「メール」の1日平均送受信数は、それぞれ3回、9.3回となっており、同研究所が2002年より毎年実施する過去4回の結果と比較すると、「通話」は減少傾向が進み、「メール」も初めて前年度より減少した結果となった。

 「Web閲覧」の利用時間は、第3世代携帯ユーザーでは平均2割と、それ以外の端末のユーザーのほぼ2倍。中でも早くからパケット料金の定額コースを設け、通信速度も高速となるWIN端末ユーザーの利用割合は2.3割と、Web閲覧の利用率が最も高かった。

 モバイルSuicaの利用率は、対応機種所有者の2割に満たない結果となった。

 モバイルSuicaへの不満点に、「JRなど一部の交通機関でしか利用できない」(53.6%)「新たにクレジットカードを作りたくなかった」(35.7%)、「クレジットカードの申込が面倒」(25%)、「アプリを複数ダウンロードするのが面倒」(25%)などが上がっている。モバイルSuicaの導入にあたり、申し込み段階での煩雑さがかなりの障害になっているようだ。

 ワンセグ放送対応端末所持ユーザーは全体の2.6%にのぼり、実際に活用するユーザーはそのうち6割となった。「無料で視聴できるのがよい」(60.6%)、「思ったより映像がキレイ」(54.5%)とおおむねよい印象を持っていることが分かった。なお、未利用者に対する今後の視聴意向も52.5%となり、とくに男性/若年層でワンセグへの関心が高い。

 なお同レポートは同研究所サイトで購入可能。報告書印刷版とCD-ROMのセットで提供され、価格は5万7750円。

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