本体での音楽再生は「メディアプレーヤー」のオーディオ機能を利用して行う。通常のメニュー操作は「メインメニュー」→「メディアプレーヤー」→「オーディオ」と3ステップの操作が必要だが、本体に備える[メディアプレーヤー]キーにより、待受画面からワンタッチで「オーディオ」を呼び出せる。
Webやメール用途などにも使う携帯にとってもはや必須となる、バックグラウンド再生(ながら再生)にも対応する。メディアプレーヤー画面で[メール]キーか[メディアプレーヤー]キーを押すと、音楽を再生したまま待受画面に戻り、メールやWebなどの機能が利用できる。
アプリやカメラなどの一部機能は残念ながらマルチタスクで操作できず、再生が一時停止することになってしまう。しかし再び再生可能な状態になると一時停止位置から音楽再生が再開するようになっている。また、着信時は再生が自動的に一時停止し、終話後に再開される仕組みも備わっている(再生しながら通話はしないので、これはまっとうな機能だ)。ちなみに待受画面からは[メディアプレーヤー]キーで再生画面にすぐ戻れる。例えば、メールを打ちながら「あ、この曲飛ばそう」と思った時も素早く音楽操作できる。
では、目当てのワイヤレス音楽再生機能を試そう。
メディアプレーヤーの出力先を「ワイヤレス」に設定し、Bluetooth機能をオン(待受状態)にしておけば、付属のBluetoothレシーバーの電源を入れる(再生ボタンの長押し)だけで本体のメディアプレーヤーが起動し、前回再生停止した曲から楽曲再生が始まる。そして、Bluetoothレシーバーの電源をオフにすると、本体のメディアプレーヤーも連動して終了する。本体はカバンやポケットに入れたまま、Bluetoothレシーバーだけで操作できるのはなかなか便利だ。
なお、本体のBluetooth機能が有効になっていなかった場合でも、いちいち設定メニューをたどって操作せずにすむ工夫もある。例えばPCとUSB接続する──PCから楽曲を転送する際にはBluetooth機能が必ずオフになってしまうのだが、メディアプレーヤー起動時に、その場でBluetooth機能を有効にできる。
付属するBluetoothレシーバーでは、メディアプレーヤーの起動や終了操作のほか、一時停止、曲間移動、音量の調整が可能だ。曲間移動の際、ボタンの連続操作(例えば「3曲先」へ進みたい時にポンポンポンと連続でボタンを押す)が効かないため、若干ストレスを感じてしまうのはちょっとマイナスポイントなのだが、押すタイミングを一呼吸空けるのがコツのようで、こうすればほぼリニアに反応する。本体の厚さをはじめ、サイズの大きさがウィークポイントとなりがちな本機だが、音楽機能に限ってはカバンに入れっぱなしで完結できるので、それを強く感じずに済むのである。
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