“違法着うた”サイト、中学生の7割が利用経験あり

» 2007年01月29日 16時04分 公開
[ITmedia]

 無料の“違法着うた”は、中学生の利用率が最も高く、利用時の罪悪感は年齢が上がるほど薄れる――日本レコード協会(RIAJ)が1月29日に発表した調査で、こんな傾向が明らかになった。

 調査は11月3日から8日にかけ、12歳(中学生以上)〜39歳までの携帯電話ユーザーに計1036人に対して、モバイルアンケートで行った。調査では、有料着うたと、レコード会社などがプロモーション目的で配布する無料着うたを合法とし、「着うたを無料でダウンロードできるサイト」を違法としている(※注)。

 半年以内に有料着うたを利用した人は54%。利用した人のうち1カ月あたりのダウンロード数は「2〜5曲」が最多(52%)で、「1曲以下」(43%)、「6〜10曲」(4%)、「11曲以上」(1%)と続いた。

 有料サイト非利用者のうち、今後利用してみたいと答えたのは20.2%。利用したくない理由で最も多かったのは「価格が高い」(42.1%)で、次に「無料サービスを利用している」(19.2%)が続いた。

 違法サイトの利用率(「よく利用している」「たまに利用している」の合計)は、全世代では35.5%。年代別では、12〜15歳の利用率は飛び抜けて高く、64.5%だった。「利用しことがあるが、この半年は利用していない」と答えたユーザーを合わせた利用経験者は70.3%。さらに「サイトがあることは知っている」と答えたユーザーを合わせた認知率は90.5%にのぼった。利用率や認知率は、年代が上がるほど下がる傾向にある。

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有料サイト利用者の方が違法サイトをよく使う

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 有料サイト利用者の2人に1人が違法サイトも同時に使っており、有料サイト非利用者よりも違法サイト利用率が高い。RIAJでは「有料サイトと違法サイトを使い分けている人が多い」と分析している。

 違法サイト利用経験者のうち、楽曲アップロード経験のあるユーザーは全体では17.7%。年代別では10代が特に多く、12〜15歳で33.0%、16〜19歳で20.8%だった。アップロード経験者は有料サイト利用者の方が多く、21.9%が経験があった。非利用者は13.0%だった。

「1年以上前から知っている」4割

 違法サイトを知った時期は「1年以上前」が43.8%、「半年〜1年前」が22.5%で、合計66%が昨年5月ごろには知っていたと答えている。知ったきっかけで最も多かったのが「携帯電話でネットサーフィンをしていて」(39.6%)、次が「友人から聞いて」(24.4%)、3位が「PCのインターネットを見て」(22.1%)だった。

 10代では友人から聞いて知ったユーザーが他の世代より多く、12〜15歳で43.6%、16〜19歳で41.8%にのぼった。

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12〜15歳がメインユーザー

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 違法着うたのダウンロード数平均は2.75曲。年代別では12〜15歳が6.36曲と最も高く、続いて20〜24歳の2.29曲、16〜19歳の2.03曲となっている。

 調査の結果からRIAJは、違法サイト経由の着うたダウンロード数は月間約2390万ファイル、年間で約2億8700万ファイル(うち着うた2億3400万ファイル、着うたフル5300ファイル)と試算している。

 違法サイトによって有料着うた購入が増えたと答えた人は0.3%、減ったと答えた人は24.0%。CDの購入が増えたと答えた人は4.0%、減ったと答えた人は15.9%で、RIAJは「違法サイトによって着うた、CDの購入機会が減少する傾向にある」としている。

著作権の知識あっても「罪悪感あまりない」

 「音楽ファイルをサイトに載せるにはアーティストなどの許可がいることを知っているか」と全員に尋ねたところ、75.8%が「知っている」と答えた。ただ違法サイト利用者に対して「無料サイトを利用する際に後ろめたさを感じるか」という質問すると、「あまり感じない」が50.2%、「まったく感じない」が31.9%で、合計で8割を超えた。

 罪悪感を感じているユーザーの割合は年齢が上がるほど減っており、12〜15歳で28.4%いたのが、16〜19歳で27.7%、20〜24歳で19.4%、25〜29歳で15.5%、30〜34歳で11.7%、35〜39歳で8.7%だった。

 無料サイトを今後利用したいと答えた人は、有料サイト利用者は62.9%、非利用者は48.6%だった。

 (※注)人気楽曲のカラオケをオリジナルで制作し、インディーズ歌手が歌を吹き込んで歌う無料着うたも出回っている。JASRACに許諾を取っている場合これは合法だが、同調査では違法着うたのくくりに入ってしまっている。


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